昨年8月にS状結腸がんの手術を受けたと告白した向井亜紀【拡大】
妻として母として、数々の試練に見舞われた向井が、また大きな困難を乗り越えていた。
「女性セブン」によると、昨年6月に定期検診を受けた際、大腸の一部のS状結腸に異常が見つかり、精密検査でがんと診断。開腹手術で18センチほど腸を切除したという。
向井は高田と結婚して6年目の00年に第1子妊娠と同時に子宮頸がんと診断され、子宮を全摘出。06年には機能を失った右腎臓の摘出手術も受けている。その間、03年に代理母出産により生まれた双子の男の子の出生届不受理を巡って裁判所に不服を申し立て、07年に最高裁の逆転判決で敗訴が確定するなどした。
所属事務所によると、向井は過去の経験などから完治後も定期検診を受けており、今回は「早期発見だったので大事に至らずに済みました」と説明した。現在、テレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」(土曜前8・0)にレギュラー出演中で「現在の健康状態は良好です」と付け加えた。
同番組を制作するABCテレビによると、向井が手術を受けた昨年夏は、関西地区で生中継する高校野球の期間中、生放送を休止。関西地区以外向けに録画放送が行われていた。この“夏休み”の間に手術を済ませたようで、局関係者は本紙の問い合わせに「えーっ」と仰天。
「全く体調が悪いようには見えなかった。今年に入って海外(豪州)ロケもしていますし、今も悪くないとしか思えない」と、向井のプロ根性に驚いていた。
なお向井は同誌で、このタイミングでの告白についても説明。特別養子縁組という形で同居している双子の長男、次男(10)を気遣い、「子供たちをさらに不安にさせたくないという思いから、これまで公表を控えてきました」と明かしている。
S状結腸がん
直腸のすぐ上に位置するS状結腸に発生するがん。平均寿命の高齢化と食習慣の欧米化(高脂肪、低繊維食)で近年、発生頻度が増加。特に魚類を除く動物性脂肪の摂取量増加が大きな要因と考えられている。早期には自覚症状はなく、便潜血検査の結果を受けた精密検査で発見されることが多い。消化器がんでは比較的手術が容易で早期退院も可能。早期がんはほぼ100%治癒する。
向井 亜紀(むかい あき)
1964(昭和39)年11月3日、埼玉県大宮市(現さいたま市西区)出身。日本女子大家政学部中退。アイドルとしてグラビア・写真集、ドラマなどに出演、85年に「TVプレイバック」(関西テレビ系)のレギュラー回答者としてブレーク。94年、プロレスラーの高田延彦と結婚。テレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」は93年の番組開始からレギュラー。
(紙面から)