メジャーリーグで今年から導入されたビデオ判定の拡大とチャレンジ制度は、少しばかり波乱のスタートとなったようである。
スポーツ専門チャンネルESPN(WEB版)の報道によると、開幕から2週間で185試合が行なわれ、84個の判定がビデオで確認され、そのうち28のジャッジが覆された。チャレンジの成功率は33%ということになる。
その一方で、すでにボストン・レッドソックスのジョン・ファレル監督、テキサス・レンジャーズのロン・ワシントン監督と2人の監督が、このシステムによる判定の変更に不満を抱いて抗議した末に退場処分を食らっているという事実も見逃せないだろう。
ファレル監督が経験した2つのチャレンジ。
「ビデオ判定は完全ではない」
ファレル監督は4月13日のヤンキース戦の試合後にこう語っている。
この試合の4回の併殺プレーを巡って、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督がチャレンジを行使。その結果、一度は併殺成立と判断された判定が覆って、その間にヤンキースに決勝点となる1点が入った。このビデオ判定によるジャッジの変更に抗議してファレル監督は退場処分を受けたわけだ。
「リプレイ映像が決定的でないことは明らかだ」
試合後に同監督は語っている。
実際にテレビで何度も映し出された映像では、一塁手のマイク・ナポリの足の陰になって一塁に駆け込む打者走者のフランシスコ・セルベリの足がベースに触塁する瞬間は映っていない。今までならプレーの流れからアウトと判定されても仕方ない微妙な判定だった。
ただ、ファレル監督の頭の中にはもう一つ、前日のチャレンジのことがあったのも確かだろう。
4月12日のヤンキース戦の8回、ヤンキースのディーン・アンナ遊撃手が右翼線への安打で悠々と二塁に到達したと思えた時だった。リプレイ映像でアンナが一瞬、ベースから足を上げた瞬間にレッドソックスのサンダー・ボガーツ遊撃手がタッチしているところが映ったのだ。この映像を確認してファレル監督はチャレンジを行使。しかし、ビデオ判定の結果、ジャッジは変わらなかった。
後にMLBはこの判断に「判定は変わるべきだった」との見解を示したが、要はビデオ判定といえども、完全ではないという事実を浮き彫りにしたことになる。
<次ページへ続く>
プロ野球亭日乗 バックナンバー
- DH制がダル、田中ら名投手を生んだ? 交流戦でのセパ制度逆転の舞台裏。 2014年4月18日
- 「6番・阿部慎之助」も辞さず――。 原監督が“超実力主義”を貫く理由。 2014年4月4日
- 田中将大、好調の陰にWBCの屈辱? 侍ジャパンとメジャー球を巡る提案。 2014年3月21日
MLB ニュース
大家投手が米独立リーグ入り 大リーグ通算51勝
2014年4月24日(木)10時19分 - 共同通信
【ニューヨーク共同】米大リーグ通算51勝の大家友和投手(38)が米独立リーグ、アトランティック・リーグのブリッジポート入りすることが決まった。同球団のシェパード・ゼネラルマネジャーが23日、明らかに…記事全文
MLB コラム
-
[MLB東奔西走]
イチローの調子は「背中」でわかる!?打撃フォームに久々に戻った“丸み”。 -
[スポーツ・インテリジェンス原論]
ダルビッシュ、3戦で防御率0.82!ストレートの割合が激増した理由。 -
[野球クロスロード]
坪井智哉、米独立リーグで現役続行!迷える盟友にイチローがかけた言葉。