コソボの臓器疑惑で特別法廷=紛争中捕虜から摘出か
時事通信 4月24日(木)5時42分配信
【プリシュティナAFP=時事】1998〜99年の旧ユーゴスラビア・コソボ紛争でアルバニア系武装組織が捕虜としたセルビア人らから臓器を摘出して密売していた疑惑について、コソボ議会は23日、事実究明のための特別国際法廷設置を賛成多数で承認した。
アルバニア系武装組織・コソボ解放軍(KLA)が捕らえたセルビア人やロマ人ら約500人を拷問の末殺害し、臓器を摘出した疑惑は2011年に欧州会議の調査報告書で明るみに出た。報告書では、紛争当時KLA司令官で、現在コソボ首相を務めているハシム・サチ氏も関わったと名指しされ、欧州連合(EU)は事実関係を解明し、関与した者を処罰するための特別法廷の設置をコソボ側に求めていた。
表決を前に、サチ首相は議会で演説し、「コソボになすり付けられた汚名をそそぐために」特別法定設置を支持するよう呼び掛けていた。
法廷は首都プリシュティナに設置されるが、検察官や判事には外国人が任命される。出廷する証人の身の安全を確保するため、コソボ国外で審理が行われる場合もある。
最終更新:4月24日(木)9時32分
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