沈没のセウォル号オーナーは新興教派の創設者 船長ら船員の大多数は信徒
聯合ニュース 4月23日(水)15時29分配信
検察がセウォル号の実質的オーナーとされるユ・ビョンオン前セモグループ会長(73)一家の不正を全面的に暴き始めた。
検察は清海鎮海運をはじめとするセモグループ系列会社ほか、ユ前会長が核心人物とされるキリスト教福音浸礼会(別名:クウォンパ、救援派)も宗教団体では異例の捜査対象に含ませた。
仁川(インチョン)地検・セウォル号の船会社特別捜査チーム(チーム長:キム・ヒジョン二次長検事)は23日午前、ユ前会長一家の自宅などを押収捜索し、龍山区(ヨンサング)にあるクウォンパ関連の宗教団体にも捜査官を送った。
また、セモグループの系列会社代表とイ・ジュンソク船長らセウォル号船員のほとんどがクウォンパの信徒であることが伝えられた。
検察がクウォンパ関連の宗教施設に対する捜査に乗り出した理由は、クウォンパが単純にセモグループ幹部の多数を信徒で固めた次元を超え、グループ経営全般に影響力を行使したと判断したためと見られる。検察は横領・背任・脱税・粉食決算・財産隠匿など企業捜査に登場する事実上すべての疑惑を隅々まで暴く態勢だ。
また、ソウル市内にあるユ前会長一家の自宅も集中捜索した。前会長一家やセモグループ幹部は、廉谷洞(ヨムゴクトン)一帯の高級住宅地に「セモタウン」を形成し、集団生活をしていると明かされた。
グループ経営と宗教を事実上分離せずに「共同体」として重要視し、密行を楽しむ前会長の特性上、自宅には経営不正の手掛かりが多く隠されていると推測できる。
最終更新:4月24日(木)1時54分
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