ニューヨーク・タイムズがLISと共同で行った所得調査によると、アメリカの「中流」は、もはや世界一リッチではなくなったそうです。
LISとはルクセンブルグに本拠を置く、世界各国の所得データの収集、比較を行っている団体です。
かつてアメリカの「中流」は、世界の主要先進国の中で最もリッチでした。
しかし近年になって次のような傾向が顕著になっています;
1. 最下層(ボトム5%)の米国人の実質所得は1980年から2010年にかけて低下した
2. ボトム10%からメジアンにかけての米国人の実質所得の伸びは他国を下回った
3. トップ5%の実質所得はリードを維持した
その結果、ボトムから数えて40%の米国人は、おなじ所得階層に属する主要先進国の人々と比べて、いちばん裕福ではなくなったのだそうです。
この階層で世界をリードしているのはノルウェーとカナダです。言い換えれば「中流からチョイその下辺りなら、ノルウェーかカナダがいい」ということです。
なお実質所得の比較には税引き後手取り収入+配当や利子収入+税控除を含む政府の給付が使用されています。
いま国民一人当たりGDPなどの「平均値」で見ると、アメリカは未だ主要先進国をリードしています。
しかし今回の調査は、同じアメリカ人の間でもリッチ層とそれ以外の格差がどんどん広がっていることを立証しました。だから平均だけを見て物事を論じようとすると実態が見えなくなる可能性があるのです。
なおトップ5%だけを見るとアメリカは未だ世界をリードしています。
アメリカの裕福層の富の伸びも急だけど、イギリスの裕福層の伸び率は、さらにそれを上回っています。つまり「The rich get richer」という現象はイギリスでも起こっているのです。
LISとはルクセンブルグに本拠を置く、世界各国の所得データの収集、比較を行っている団体です。
かつてアメリカの「中流」は、世界の主要先進国の中で最もリッチでした。
しかし近年になって次のような傾向が顕著になっています;
1. 最下層(ボトム5%)の米国人の実質所得は1980年から2010年にかけて低下した
2. ボトム10%からメジアンにかけての米国人の実質所得の伸びは他国を下回った
3. トップ5%の実質所得はリードを維持した
その結果、ボトムから数えて40%の米国人は、おなじ所得階層に属する主要先進国の人々と比べて、いちばん裕福ではなくなったのだそうです。
この階層で世界をリードしているのはノルウェーとカナダです。言い換えれば「中流からチョイその下辺りなら、ノルウェーかカナダがいい」ということです。
なお実質所得の比較には税引き後手取り収入+配当や利子収入+税控除を含む政府の給付が使用されています。
いま国民一人当たりGDPなどの「平均値」で見ると、アメリカは未だ主要先進国をリードしています。
しかし今回の調査は、同じアメリカ人の間でもリッチ層とそれ以外の格差がどんどん広がっていることを立証しました。だから平均だけを見て物事を論じようとすると実態が見えなくなる可能性があるのです。
なおトップ5%だけを見るとアメリカは未だ世界をリードしています。
アメリカの裕福層の富の伸びも急だけど、イギリスの裕福層の伸び率は、さらにそれを上回っています。つまり「The rich get richer」という現象はイギリスでも起こっているのです。