最大積載量の3倍以上の貨物が…「復原力」働かず(04/23 16:48)
沈没したセウォル号は、韓国での改造により、傾いた時にもとの状態に戻ろうとする力、いわゆる「復原力」が今回の航行では働かなかったことが指摘されています。セウォル号は、改造によって重さの中心が高くなったことで、船底の「バラストタンク」といわれるタンクに一定量の海水を入れ、船のバランスを保ち、貨物量を987tに抑えることが航行の条件となっていました。しかし、実際には、船会社がこれを無視していたと韓国の国会議員が明らかにしました。貨物室には、1層目には車両が駐車され、2層目には貨物が積まれていました。最大積載量987tに対し、今回の航行では、コンテナや車両180台など合わせて3600tの貨物が積まれていたとみられています。最大積載量の3倍以上の貨物が積まれたことで、復原力が失われ、沈没した可能性が出てきました。