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マラッカ海峡 タンカーの海賊被害増加4月23日 20時54分
マレーシアの沖合のマラッカ海峡で、タンカーが武装グループに襲われて積んでいた半分以上の油が抜き取られる事件があり、最近海賊による被害が増えていることから、当局などが警戒を呼びかけています。
現地の警察などによりますと22日未明、マレーシア中部からおよそ30キロ沖合のマラッカ海峡で、シンガポールの企業が管理する全長およそ100メートルのタンカーが銃などで武装した8人組の男に襲われました。
男らは複数の船舶で近づき、乗組員を脅して船内の一室に閉じ込めたうえで、7時間余りかけて積まれていたディーゼル油の半分以上に当たるおよそ3000キロリットルを自分たちの船に積み替えて現場を去ったということです。
警察によりますと、乗組員のうち船長を含む3人のインドネシア人の行方が分らなくなっていて、誘拐されたとの見方がある一方、3人の手荷物が無くなっていることから、犯行グループと共謀した可能性もあるとみて慎重に調べています。
海賊の情報収集に当たるアジア海賊対策地域協力協定の情報共有センターによりますと、マラッカ海峡では、去年は12件、ことしに入ってすでに8件の海賊事件が報告されていて、被害は増加傾向にあるということで、海峡を航行する各国の船舶に警戒を呼びかけています。
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