日本人バックパッカーを第三者目線で見た記事を読んだ感想と持論

日本人バックパッカーに多い「Googleボケ」という記事を読んだ感想

日本人バックパッカーに多い「Googleボケ」 | 内野 宗治

この記事はとても的を射ていて、旅をしてない人が旅をして来た人の話を聞く時に感じることを、とても上手く伝えている。私自身も旅中に感じること、そして恐らく私も聞き手に同じ思いをさせてしまったこともあるだろうと思う。

反面、この記事を読む限り長期滞在型の意見だとも思った。

そもそも、バックパッカーってそんなもん

旅をしていくと旅人同士でどんな旅をしたか、どんなところに行ったか、何カ国行ったか、滞在期間などの話になる。すげー旅をした人がリスペクトされる傾向があり、冒険＝カッコイイと思う人は多いと思う、それがしたくて旅に出ている人も多い。私もその中の一人だ。武勇伝を聞いて、「うおー俺もやってみたい」ってなるのだ。当然だがあとは語り手次第で、自慢話に武勇伝にも情報にもなる（笑）

自分で長距離列車のチケットを手配し、次の街へ向かう。様々なハプニングにドキドキ・ワクワクするのだ。

寝台に横になり、外を眺めると月明かりが大草原を照らしている光景を見た時、言いようのない感動と今自分は異国で旅をしているのだ。と、興奮したことを覚えている。「人生の中で、こんな経験している」それだけでテンションが上がるのだ。そう！簡単な話、自分に酔っている自己満足なのだ（笑）いいじゃない、人に迷惑かけずに人生を楽しんでる訳だから。

旅すると逞しくなるのか？

私は旅をすると逞しくなるという思いはあります。私自身、もちろん助けてもらうことはあるが、ほとんどの事を自分で手配し、分からないことがあれば調べをして、現地に着いてまた分からなければ人に聞く。

以前、宿を経営している方のお話を聞いた。その宿はインドのデリーにあり、インドを旅する人はデリーに集まることが多い。国際線が飛んでおり、移動するにも便利な場所だからである。そこからインド各地を周り、またデリーにまた戻って日本に帰国するというパターンが多い。

一度そこへ宿泊した人が、何週間かしてまたその宿に戻って来る。宿主曰く、旅人は最初会った時より、逞しくなって帰って来ると語った。私はそこの宿に３回お世話になり、一度出会った旅人にまた再会するとこが多かった。私も同じことを感じた。

右も左も分からない若者が、自分で旅を計画して手配し、騙されたり、危険目にあったりして戻って来るのだ。逞しくなるのも必然なのかもしれない。

平和な国に住む私たち。危機管理について

ただ危機管理という点では、意識が低い旅行者は多い。物を盗られた、料金をボラレた、騙されたということは話をよく聞く。

特にインド・デリーでは、騙され料金をボラレるケースが多発している。巧妙になっていることは間違いないが、一番被害を受けているのは日本人だ。そう考えると確かに私も含め、平和ボケしていると思う。そりょそうでしょ、平和な日本で住んでいるのだから。アジアや北米、南米の方が危ない場所は多い。海外に出て初めて気付くこと、失敗や経験から学ぶことの方が多い。

しかし、通常と比べ明らか高額な値段に、断ることが出来るにも関わらず、最終的に納得して支払っている以上、私は騙されたうちには入らないと思う。

もちろんまったく分からない土地で、連れて行かれ怖かったから支払ってしまった気持ちも分かる。しかし今は、インターネットやガイドブックにも、そういった情報は数多く掲載されている。そんな分からない土地に行くのだから、まったく情報もないまま行ってしまい、被害を受けても、それはやはり自己責任だ。

そんな私も、旅に慣れていなかった時、タイに行き、知らないうちに銀行のキャッシュカードが盗難されていたり、ベトナムのホーチミンで無料だと言われた後から、料金を請求されめちゃくちゃモメた。しかし、騙されたとは思っていない。明らかに自分の危機感のなさ、相手を見抜く能力がなかっただけの話だ。そういう失敗から学び、気を付けるようにもなる。勉強代だ。

ここで私が学んだことは

日本語が上手い人間。向かうから話しかけてくる人間は疑え！

よくガイドだと話しかけて来ることが多い。まず日本語が話せる人間は、かなり高額な料金を設定している。日本人がそのガイドツアーに参加して、その感想を書いたノートなどを持っていたりする。それだけ信頼と安心があるのだろうが、ハッキリ言って恐ろしく高い。安心を買うなら、それもいいかもしれないが。

まだ物やキャッシュならまた買えばいいし、稼げばいい。しかし、体に被害があると、旅を続けられないこともある。読ませて頂いた記事にあるように、特に女性で危ういな、と思うことはある。現地の日本語が出来る男や、チヤホヤされると簡単に付いて行ってしまう人も多い。女性であること、旅行者は立場が弱いという認識が低い気もする。何か合っても、我々は時期が来ればその土地を離れなければならいのだ。

これを読んで、気分を害される女性の方もいるかもしれないが、強盗や強姦に遭うのは圧倒的に女性が多い。それは、どちらが狙いやすいか、強盗をする人間も自分が危険に遭うリスクが少ない相手を狙う。当然、力の弱そうな相手を選ぶ。

ただ危険目に合たり失敗して、そこから学び次に活かせばいいと思う。だから、そんな女性を見かけても助言はするが、無理強いはしない。あなたの人生です、好きにしない。それが出来ないなら、一人で旅に出るべきではないと思う。全て自己責任だから。

異国の地で、現地の人間と仲良くなれば、現地の情報が入ってくる。いい出会いも多い。全て警戒しろとは思わない。どんなに警戒していても運が悪ければ被害に遭う。しかし意識する、気を付けるだけで、防げることも多いはずだ。

私は、自分が意識していて被害に合ってしまったことなら、それは運が悪かったと納得出来るが、まったく無警戒で被害に受けたら自分の意識の低さに後悔するだろう。なので、自分がストレスを感じない程度に気を配る。警戒し過ぎては、旅も楽しめない。自分である程度の“線引”することが大事だと思う。

私もそうだが、「まさか自分が」という思いはある。だからこそ気を付けなければならない。

私は単純にビビリである。基本危険なところには行かない。何故なら、私は戦場カメラマンでもジャーナリストでもないからだ。
事前にインターネットなどで調べる、夜の移動は控える。現地着いたら宿の人に危ない場所を聞くこともある。

旅をする中で失敗や危険エピソードを面白おかしく語ることが出来るのも、生きているからこそなのだ。

私もそうだが、自分のやって来たことや、すごい体験を自慢し話したくなる時期があったし、今も無意識でしてしまっているかもしれない。「俺はこんなスゴイことをしたんだ、俺はワイルドだ！」みたいな（笑）

自分を大きく見せようとしてしまう。興味のある人間には、新しい情報や、行ってみたい、という気持ちにもなるが、興味のない人にとっては、ただの自慢話にしか聞こえないのだ。

なので、私は旅は自慢するものではないと思い、今はなるべく聞かれない限り多くは語らないことにしている。自分がいいと感じた国は勧める。が、人それぞれ、感じ方はまったく違うし、何かを得なきゃいけない訳でもない。だから、行きたいなら行って見て感じなさい。何も感じなければ、それでいいと思う。

私の場合は、異国の地に立ち、その土地の匂いや風を感じ、現地の飯を食い、現地の人達と交流すると、感動して鳥肌が立つ。そんな経験をしたいだけなのだ。

世界を旅したいと思っている方に、私のブログ、写真や映像を通して、「俺も、私も、ここに行ってみたい、こんな経験してみたい」というきっかけになれば最高だ。

と、真面目に書いたけど、俺はこんな経験したんだ！めちゃくちゃ楽しいぞ！いいだろ〜！だから行きたい気持ちがあるなら、旅に出なさい！
きっといろんな出会いや経験で強くなれるぞ♪

あとは忘れてはいけないこと「その国、土地にお邪魔させてもらっている」という気持ち。なんだこの国は！って思うこともあるけど、まぁそれも楽しめたら、あんた最高だよ♪