海自と中国海軍トップが立ち話 国際会議4月23日 21時07分
各国の海軍トップなどが集まる国際会議に出席するため、中国を訪れている海上自衛隊のトップは、中国海軍のトップと立ち話をしたことを明らかにし、今回の会議で採択した不測の事態を回避するための行動基準が重要だという認識で一致したということです。
中国の青島では、太平洋地域をはじめ20か国以上の海軍のトップらが集まって、信頼の醸成に向けた意見を交わす「西太平洋海軍シンポジウム」が開かれ、日本からは河野克俊海上幕僚長が出席し、海上自衛隊のトップとして5年ぶりに中国を訪問しています。
日本側は中国海軍のトップ、呉勝利司令官との会談を模索していましたが、中国側は沖縄県の尖閣諸島の国有化や安倍総理大臣の歴史認識に反発し、正式な2国間の会談には応じられないという姿勢を崩していません。
一方で河野海上幕僚長は23日、記者団の取材に対し、会議前日の21日夜、レセプションの会場で呉司令官と15分程度立ち話をしたことを明らかにしました。
この中で双方は、今回の会議で採択した各国海軍が不測の事態を回避するための行動基準が重要だという認識で一致したということです。
河野海上幕僚長は「現在の日中関係のなかで有意義な意見交換ができた。私としては正式な形で2国間の会談をしたかったが、立ち話でも意見交換できたのはよかったと思う」と述べ、海上自衛隊と中国海軍の交流の再開に向けて期待を示しました。
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