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5月1日号 |
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金メダルが翳る「羽生結弦」7400万円凱旋パレード

故郷に錦を飾る――。ソチ五輪フィギュア男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手(19)にとって、4月26日に出身地の宮城県仙台市で行われる凱旋パレードは、最高のフィナーレだ。
宮城県、仙台市、県スケート連盟は、実行委員会を結成し準備を重ねてきた。ところが、事務局がある県のスポーツ健康課に聞くと、
「羽生選手には気持ちよく帰って来て欲しかったのですが、こんな形でお迎えすることになり申し訳ない」
と、恐縮しきり。祝祭の場で今、金メダルの輝きが翳りかねない事態が起こっているという。
「昨秋実施した楽天球団の優勝パレードでは約21万人の観衆が集まりましたが、今回の開催日はGW初日。混乱を避けるべく、楽天パレード同様の警備を敷くことにしたため、当初5000万円だった運営費が更に増えることになりました」
おまけに、頼みの綱である企業の協賛金が1400万円強しか集まらず、大赤字となる恐れが出てきた。
本来、協賛企業にとっては、オープンカーや沿道の看板に、会社のロゴを飾れる宣伝効果が期待できるが、
「五輪選手に絡んだイベントにおいて、協賛広告は公式スポンサーに限るというJOCの取り決めがあるため、地元企業は協賛できない。赤字分は行政で補填するしかないのですが、震災復興の時期に多額の税金を使うわけにはいきません」
そこで、実行委員会が苦肉の策として19日から売り出したのが1枚2000円の<羽生結弦Tシャツ>。2万枚製造して4000万円の運営費を得られる皮算用だが、これに異を唱えるのはフィギュア担当記者で、
「Tシャツの製作費用に約2000万円かかり、パレードの総費用は7400万円に膨らんだ。これでは本末転倒だと思いますけど」
“羽生人気”のおかげか、Tシャツは発売3日目で1万枚が売れ、募金も1000万円を超える勢いを見せている。最後の逆転ジャンプとなるか?
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