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校長は30歳元Jリーガー 菊川南陵高・金沢さん

@S[アットエス] by 静岡新聞 4月2日(水)14時14分配信

 元Jリーガーの金沢大将さん(30)=川根本町出身=が本年度、菊川南陵高の校長に就任した。教育界の常識を打ち破る、異例の若さの新校長はサッカー部の監督を兼任する。スポーツマン精神に基づいた教育で、社会で通用する人材育成を図る。
 県立藤枝東高で日本代表主将の長谷部誠選手と同級生だった金沢さんは、東京学芸大卒業後、J2の横浜FCと水戸に所属し、主に攻撃的MFとしてプレーした。現役引退は2011年で、「何度も戦力外通告を受け、挫折続きだったが、やりきった」と振り返る。
 第二の人生の舞台に選んだのが、菊川南陵高。「選手時代の経験を生かし、次の夢にチャレンジしたい」。保健体育の教員として教壇に立ち、サッカー部設立にも奔走した。同校は教員の半数以上が20代で、統率力や行動力を発揮した金沢さんは昨年9月から教頭職に就いて学校運営の一端を担ってきた。
 勉強や心の不安で不登校だった生徒らを積極的に受け入れるのが、同校の特長の一つ。菊地伸幸理事長(49)は「全教職員が納得の人事。退職間際の校長に改革はできない。生徒と一緒に動き、考えてほしい」と期待する。
 昨夏の静岡大会で野球部が準優勝し、陸上部や空手部も全国大会出場を果たした。金沢校長は「運動部の活躍は学校に団結力を生む。礼儀や規律、集団行動など、社会に出て必要な能力をスポーツを通じて養いたい」と意気込む。
 創部2年目のサッカー部の県大会出場も目標で、「やりたいことがいっぱいで、目が回りそうだが、生徒全員が自分の学校を誇りに思う環境を整えたい」。30歳の新校長は全力疾走で理想の実現に挑戦する。

 菊川南陵高 菊川市河東の私立校で、2011年に創立した。前身の国際開洋第一高が巨額の負債を抱えたため、経営陣を刷新して民事再生法の適用を申請し、新校名で経営再建に当たっている。

静岡新聞社

最終更新:4月2日(水)18時6分

@S[アットエス] by 静岡新聞

 

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