人気ライトノベル「涼宮(すずみや)ハルヒ」シリーズのアニメにも登場した時計塔が、ファンの熱い思いに応えて約5年ぶりに阪急西宮北口駅前の「北口駅前公園」(西宮市甲風園1)に戻ってくる。公園改修のため撤去されたが、同市の廃材業者に引き取られたことを知ったファンが市に再設置を要望していた。12日午後3時から除幕式があり、ファンは「登場人物と同じ場所で写真を撮りたい」と心を弾ませる。(石川 翠)
時計塔は高さ6・1メートルで、上部にアナログ時計が四方に設置されている。同市出身の谷川流(ながる)さん原作の「ハルヒ」は、西宮が舞台とされ、作中では駅前の公園が主人公らの集合場所に。アニメでは時計塔も描かれている。
西宮北口駅前は放置自転車が後を絶たず、市は2009年夏から地下駐輪場の整備を伴う公園改修を実施。ファンらに惜しまれつつ時計塔も撤去された。
しかし、ファンの一人が工事日に時計塔を運んでいたトラックに書かれていた業者名を確認。同市に住むファンのハンドルネーム「きーぼー」さん(25)らと、市内の廃材業者に運ばれたことを突き止めた。業者も廃材にせず、保管していた。
市が12年に催した観光イベントの一環で「ハルヒ」の企画展が催された際、きーぼーさんが業者に依頼し、時計塔を展示。全国から約1万人が訪れ、「聖地巡礼の思いが強いことに気付いた」と、市が約300万円かけて改修、再設置した。
アニメにも登場し、ファンが集う同駅近くの喫茶店「珈琲屋ドリーム」の店長・細海(ほそみ)章子さん(57)は「開店当時からあった時計塔だから懐かしい。商店街もにぎやかになる」と期待する。きーぼーさんも「ファンの思いが伝わってうれしい」と喜ぶ。
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