沖縄県八重山地区(石垣市、竹富町、与那国町)で異なる中学公民教科書が使われている問題で、文部科学省の前川喜平・初等中等教育局長は22日、同県の諸見里明教育長と同省で会い、来年度分の教科書選びも「3市町の共同実施が望ましい」と指導した。

 八重山地区については、他の2市町と違う教科書を使う竹富町教育委員会が地区からの分離を希望し、区割り変更の権限を持つ沖縄県教委も前向きに検討している。一緒に教科書を選ぶ「共同採択地区」の区割り方法が今月の教科書無償措置法改正で柔軟化されたためだが、文科省は「文化・経済的に一体的な地域は共同採択が望ましい」として現状維持を求めている。

 今年度分の教科書について文科省は竹富町教委に対し、「無償措置法に違反している」として変更を求め、地方自治法に基づく是正要求を実施。しかし、町教委は応じず、国の第三者機関への審査申し立てもしないため、文科省が今月17日、改めて教科書変更を求めた。