宮城のニュース
  • 記事を印刷

羽生選手パレード Tシャツ・募金好調 資金確保の見通し

羽生選手の記念Tシャツ販売初日の売り場。買い求める市民の行列ができた=19日、仙台市青葉区の東北ろっけんパーク

 仙台市で26日に開催されるソチ五輪フィギュアスケート男子金メダリスト羽生結弦選手(19)=ANA、東北高−早大=の凱旋(がいせん)パレードの資金確保にめどがつく見通しとなった。売上金を資金に充てるオリジナルTシャツの販売と募金が順調で、不足分を補う市と県の負担も、大幅に圧縮できる可能性が出てきた。

 実行委員会が算出した開催費用は7400万円。五輪公式スポンサー企業からの協賛金は、約1400万円にとどまった。このため、1枚2000円のTシャツ2万枚の売上金4000万円を差し引いた、残り2000万円を募金や市と県の持ち出しで穴埋めする計画だった。
 市スポーツ振興課によると、21日までにTシャツは約1万枚が売れ、寄せられた募金は約1040万円に上った。Tシャツが完売した場合、不足分は差し引き約960万円になる。
 奥山恵美子市長の元には、パレードへの公金支出に批判的な投書も届いているという。「募金が増えれば、市と県が折半する費用負担も減っていく」と担当者。引き続き市のホームページで募金を呼び掛けるほか、Tシャツの追加発注も視野に入れる。
 市の負担に絡み、市議会では約2000万円に上る警備関係費が高すぎるとの指摘も出ていた。奥山市長は22日の定例記者会見で「できるだけボランティアを活用するが、高度な誘導や規制を伴うため、プロの警備員も必要だ。お祝いのパレードに事故が起きないよう、安全第一で取り組まなくてはいけない」と理解を求めた。
 パレードは青葉区東二番丁通で午後1時半開始。みずほ銀行仙台支店前をスタート、勾当台公園市民広場に向かう。交通規制は午後0時半〜2時半。実行委は10万人の人出を予想する。

◎地下鉄出入り口12ヵ所閉鎖/前後の時間帯、列車8本増発

 仙台市は、市中心部で行われるソチ冬季五輪金メダリスト羽生結弦選手(19)の凱旋(がいせん)パレードに伴い、26日午後0時半〜2時半、地下鉄勾当台公園駅と広瀬通駅の出入り口を一部閉鎖する。
 混雑を防ぐためで、パレード会場の青葉区東二番丁に面する両駅の出入り口各8カ所のうち各6カ所を閉鎖する。
 また、パレード前後の時間帯の午前11時20分〜午後3時50分に、地下鉄を8本増発する。運行間隔は通常の7分から5分半程度に短縮される。
 連絡先は市交通局案内センター022(222)2256。


2014年04月23日水曜日

Ads by Google

記事データベース
先頭に戻る