自民党の野田聖子総務会長は21日、東京都内での国会議員のパーティーで、「徐々に国家の安全保障にまで自民党は仕事を着手していく機運があるが、3年はじっくりと日本経済を支えることに一心不乱に取り組んでいくべきだ」とあいさつし、集団的自衛権の行使容認をめざす安倍首相にクギを刺した。

 野田氏はさらに「安全保障を考えるには、今を考えるのではなく、子供、孫の代まで耐えうる強固なシステムを作ることがあるべき姿ではないか」と述べた。

 野田氏は16日付のニュースサイト「ザ・ハフィントン・ポスト」にも、集団的自衛権の行使容認について「日本は憲法が制定されてから今までずっと、行使を認めないで来た。国際社会の一員として、(認めないことが)必要だったからではないか。自衛隊は人を殺していないし、殺されていません。それが変わる。すべての自衛権の行使を認めることによるリスクも合わせて説明してほしい」などと投稿し、丁寧な議論の必要性を訴えている。(上地一姫)