小保方氏、体調不良理由に「2週間の猶予」要求

2014年4月22日6時0分  スポーツ報知

 STAP細胞の論文問題で、理化学研究所(理研)の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の代理人を務める三木秀夫弁護士は21日、「不服申し立てについての理由補充書」を、20日にメールで理研に提出したことを明らかにした。

 補充書では、理研が再調査するかどうかの審査結果を出すまでに、「2週間の猶予」を要求。理由は「小保方氏の体調が悪い」ことと「理研の資料を代理人が受け取ってからの時間が少なく、内容を検討する時間が必要」であることを挙げた。

 小保方氏が8日に不服申し立てを行った際、理研の調査委は「再調査の必要があるか速やかに判断する」としていた。小保方氏側は、急ぎすぎないようにくぎを刺した形。

 補充書では、理研の調査委員会が不正と認定した小保方氏の行為は捏造(ねつぞう)や改ざんに当たらず、調査委の事実認定は誤り、とする主張をあらためて記載。「捏造とされた画像は、論文を仕上げる過程で差し替えるのを忘れていただけ」と説明する小保方氏の陳述書や、正しいとする画像も出した。

 三木弁護士は「事実関係が間違っているし、調べるべき画像を調べず不正と結論づけてもらっては困る」と語気を強めた。小保方氏は補充書作成打ち合わせの際、「(理研が補充書の内容を)よく理解していただけたら、ありがたい」と話していたという。

 調査委は猶予を認めるかどうかも含め、審査する。結論が出るまでに時間がかかる可能性も出てきた。

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