菅野、チーム完投1号に名乗り「8、9回と長い回を投げるのが仕事」
22日のDeNA戦(宮崎)に先発する巨人・菅野智之投手(24)が21日、チームの完投1号に名乗りを上げた。昨年まで鉄壁だった山口、マシソン、西村の「勝利の方程式」に不調が続く中、「6、7回と言わず、8、9回と長い回を投げるのが仕事だと思っている」ときっぱり。巨人の宮崎での公式戦は通算0勝1敗。球団創設80年の節目の年、キャンプ地に初勝利を届ける。
託されたマウンドを最後まで守り抜く。菅野が先発投手として、そしてエースとしての自覚を見せた。
この日、原監督は先発ローテ陣に対し「これからは7回いってほしい。日本の、いや巨人軍のノルマだな」と厳命。これを報道陣に振られた時だった。「6、7回と言わず、8、9回投げるのが仕事だと思っています」。指揮官が掲げた最低ラインよりも、さらに上を見据えていた。
昨年、一昨年の連覇は山口、マシソン、西村の救援トリオの奮闘が大きい。だが、今年は勤続疲労なのか、開幕からいずれも本来の力を発揮できず、苦戦が続いている。
先発陣の奮起が求められるのは「今でしょ」ということで、菅野も決意を新たにした。「(18~20日の)中日3連戦は中継ぎの方が踏ん張ってくれたので、何とか明日は踏ん張っていけるところまでいきたい」。救援陣の負担を可能な限り減らすつもりだ。
昨年は、開幕6試合目でホールトンがチーム初完投。今年は20試合を終えて完投した投手はいない。シーズン200イニングを目標に掲げるエースは全4登板、7回以上投げ、3勝0敗、投球回数はリーグトップの29回2/3を投げている。
16日のヤクルト戦(神宮)は、2回に2者連続で打球を右手首付近に受けながら、「それを理由に降りたくない」と7回まで根性の続投。チーム完投1号に最も近い男であることは間違いない。
野手が休養日のこの日は、宮崎入り後、15時から2月のキャンプで慣れ親しんだ木の花ドームで調整した。15時半から同ドームで全体練習を行ったDeNA・中畑監督が熱視線を送る中、たった一人で動じることなく80メートルの遠投や短距離ダッシュを繰り返した。「(状態は)見ての通り」と初完投へ向け万全だ。
キャンプ地・宮崎での巨人の公式戦は10年ぶり2度目。前回は広島に1―8で敗れている。今年のキャンプでは、背中の張りを訴え宮崎での実戦は登板しなかった。「投げている姿をお見せできなかった。恩返しというか、活躍するところを見せて喜んでもらいたい」
今回で3登板連続の中5日となるが、「体も慣れてきました」と強調。「久しぶり(3試合ぶり)のカード初戦。しっかり取って、あさって投げる投手が楽になるようにしたいです」と言い切った。(片岡 優帆)