楽天(4755)は22日、国重惇史副会長(68)が同日付で辞任したと発表した。理由は「一身上の都合による」としている。国重氏は金融業界で培った豊富な経験を生かし、三木谷浩史社長の参謀役を務めた。副会長には2014年1月1日付で就任したばかりだった。
国重氏は子会社で務めていた楽天証券と楽天カード、楽天インシュアランスプランニングと楽天生命の取締役、楽天銀行の会長職も22日付で辞任した。辞任の詳細は「一切、回答できない」(広報部)としている。一方で、2012年6月から務める傘下のケンコーコム(3325)の社外取締役は続投するという。
国重氏は東大経済学部を卒業後、1968年4月に住友銀行(現三井住友銀行)に入行。同行取締役や住友キャピタル証券副社長を経て、99年3月にDLJディレクトSFG証券(現楽天証券)の社長に就いた。楽天がDLJディレクトを買収した2003年以降は楽天グループの一員となり、04年3月には楽天の常務執行役員、05年3月取締役、同年9月には副社長執行役員に就任。12年1月に代表権を持つ副社長になり、14年1月から副会長に就いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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