ダイヤモンド、フォスフォフィライト……
宝石達は、私達と違う時間軸で動いている
—— 『宝石の国』ではキャラクター化された宝石が、それぞれの個性に応じた戦い方で「月人」を撃退する。でも、それ以外の日常生活では、女子寮モノのような、軽口満載のガールズトークが繰り広げられますよね。激しい戦闘と、ふんわりした日常のギャップがおもしろいんです。
市川 まず、みんながみんな鉱物に興味があるわけではないということは私もわかっていまして(笑)。シリアスなところを表現するためには、コミカルなものも入れないと全体として読んでもらうのが難しいなと思ったんです。
軽口のようなものはいくらでも出てくるし、描くのがどんどん楽しくなっちゃって、今は1話に1つくらい真面目なセリフがあればいいだろうくらいの気持ちでいます。
『宝石の国』1巻より
—— 宝石ひとつひとつの鉱物としての特徴を見つめていったら、キャラクターが立ち上がってきたんでしょうか?
市川 そうですね。わかりやすいところで言うと、硬度が高いと攻撃力が高いという設定にしてあるので、ダイヤモンドは宝石の王様ですから、シンプルに一番強いです。
—— 主人公である「フォスフォフィライト」はどんな宝石なんでしょう?
市川 フォスは希少鉱物の王様なんですよ。
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