自動更新によってコンピュータが自動的に再起動されないよう設定する方法

Windows XP のサポートが終了しました

Windows XP のサポートが終了しました

マイクロソフトは 2014 年 4 月 9 日に Windows XP のサポートを終了させていただきました。 この変更は、ソフトウェア更新プログラムとセキュリティ オプションに影響します。
この変更の詳細や PC を保護する方法はこちら。

文書番号: 912843 - 対象製品
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目次

概要

自動更新で、[自動 (推奨)] の設定を行っている場合、スケジュールされた更新の時刻に新しい更新プログラムがインストールされます。更新プログラムによっては、インストール処理を完了する前に、コンピュータの再起動が必要な更新プログラムもあります。この場合、Windows により通知が表示されてカウントダウンが始まり、既定では5分でコンピュータが自動的に再起動されます。プログラムを実行中のまま放置している場合には、この動作によって、実行中のプログラムのデータを失う事があります。この資料では、データを失う事を避けるために、再起動が自動的に行われないようコンピュータを設定する方法について説明しています。

詳細

注意: マイクロソフトでは、自動更新の設定にて [自動 (推奨)] を選択し、自動的に更新プログラムが適用される設定を強くお勧めしています。この資料にて説明される手順を実行する対象は、何らかの理由によりスケジュールされた時刻にどうしても再起動を行いたくない場合を想定しており、この設定を行った場合にも、その後コンピュータの再起動を行っても問題が無い時刻に確実に更新プログラムの適用を完了する事を前提として説明しています。

自動更新で再起動が行われないよう設定する方法

以下の方法があります。いずれかの方法を実行する事で、再起動されないようコンピュータを設定する事が可能です。適切な方法を選択して実行してください。

方法 1. 自動更新の動作として、[自動 (推奨)] 以外の設定を使用する

  1. [コントロールパネル] の [システム] をダブルクリックして、[システムのプロパティ] ウィンドウを開きます。
  2. [自動更新] タブを選択し、[更新を自動的にダウンロードするが、インストールは手動で実行する。] を選択します。
    元に戻す画像を拡大する
    WinXP auconfig
この設定を行う事で、コンピュータは更新プログラムのインストールを自動的に実行しません。その他のプログラムを実行していない時に、タスクバーに表示されるアイコンをクリックして、ダウンロードされた更新プログラムのインストールを行ってください。

方法 2. ローカル グループ ポリシー で Windows Update グループ ポリシーの [スケジュールされた自動更新インストールに対しては自動再起動しない] を有効にする

手順は複雑ですが、更新プログラムのインストールを行って、再起動を行わないようにコンピュータを設定する事もできます。ただし、Windows XP Home Edition では、グループ ポリシーエディタは利用できないため、この手順は実行できません。
  1. [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] をクリックし、 [名前] ボックスに gpedit.msc と入力し、[OK] をクリックします。
  2. [コンピュータの構成] を展開します。
  3. [管理用テンプレート] を展開します。
  4. [Windows コンポーネント] を展開します。
  5. [Windows Update] を選択します。
  6. 詳細ペインで [スケジュールされた自動更新インストールに対しては自動再起動しない] を右クリックしプロパティを選択します。
  7. プロパティ ダイアログの設定タブで、[有効] を選択します。
[スケジュールされた自動更新インストールに対しては自動再起動しない] を有効にすると、以下の場所にレジストリ値が作成されます。
HKLM\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate\AU\NoAutoRebootWIthLoggedOnUsers
有効の場合、この値は ”1” です。

方法 3. プログラムによって自動更新の設定を制御する方法

アプリケーション開発者は、WUA (Windows Update Agent) の API を使用する事で、最大8時間まで(バージョンにより、この値は変わることがあります)自動更新を一時停止することができます。
  1. Visual C# .NET で新しい コンソール アプリケーション作成します。
  2. 参照設定を右クリックし、参照の追加を選択します。
  3. 「参照の追加」ウィンドウにて COM タブの [WUAPI 2.0 Type Library] を追加します。
  4. コード ウィンドウの先頭までスクロールします。using ディレクティブの一覧の末尾に次の行を追加します。
    using WUApiLib;
  5. 自動更新を一時停止させるためのコードを追加します。例えば main() を次の様にしてください。
    static void Main(string[] args)
    {
        AutomaticUpdatesClass au = new AutomaticUpdatesClass();
        au.Pause();
    }
  6. ビルドします。
一時停止した自動更新を再開するには IAutomaticUpdates::Resume を使用します。以下の例を参照してください。
AutomaticUpdatesClass au = new
AutomaticUpdatesClass();
au.Resume();

注意

ユーザーに通知せず、この方法により自動更新を停止すると、ユーザーが設定した頻度および時刻に自動更新が行われない事態が発生し、ユーザーが気づかないまま、コンピュータを危険な状態にしてしまう可能性があります。不用意に長時間にわたって自動更新を停止する事がないように、自動更新を一時停止する必要がなくなったら、直ちに Resume() を呼び出して自動更新を再開してください。なお、WUA の API を使用するには、APIをコールする際に管理者権限が必要です。この API の詳細につきましては、以下の資料を参考にしてください。
http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/wua_sdk/wua/iautomaticupdates_pause.asp

プロパティ

文書番号: 912843 - 最終更新日: 2006年1月6日 - リビジョン: 2.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Tablet PC Edition
  • Microsoft Windows XP Media Center Edition
キーワード: 
kbinfo KB912843
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