腐女子がガンダムを支えた？
自分自身富野監督の著書やインタビューはほぼ欠かさずチェックしているんだが直接「腐女子が支えた」なんて言ってるのは記憶にないんだよね。
「女性ファンがいた」という点はぼんやり記憶にあるけど、情報ソースは特定出来ない。
シャアやガルマが女性向けに作られたキャラクターで女性ファンが支持していたという理屈なら納得がいくんだが、腐女子がBL的要素を用いてガンダムを支えたなんて話はでっち上げにも等しいんじゃないだろうか。
しかも近年になってから段々その声が大きくなってきて以前よりも多く目にするようになった。
自分もガンダムファン（どっちかと言えば富野ファン）の端くれとして言っておきたいんですが、富野作品そのもの自体に腐女子が寄り付かない絶対的な要素があるので、富野監督が関わった作品に腐女子が群がることは絶対に有り得ないんです。
その絶対的要素とは女性キャラクター。
富野監督といえば女性よりも女性のことを知り尽くしていて女性を女性らしく描ける天才。
現代アニメに見られる”童貞的視点”で描かれた女性キャラクターなどではなく、かなりリアリティのある女性像を描く。
特にZガンダムやエルガイム、ブレンパワード等で顕著に見られます。
これは腐女子が最も嫌う女の姿。
どんなに腐女子が否定しようとね。
前にも記事に書いた通り腐女子の多くは自分自身の女性性に対して病的ともいえる程のコンプレックスを持っている。
だから架空の男性キャラクターに自己投影してコンプレックスを男性性で埋めているのだ。
一方で女性らしさに対しては物凄い嫌悪感を抱く。
富野監督が描く作品はロボットアニメという皮をかぶりながら実は女性を基軸とした物語であることが多いので、それに気付いた瞬間腐女子はどんな馬鹿でも確実に離れる。
自分自身のコンプレックスを二次元で生々しく描かれているのだからたまったものではない。
殺虫剤をかけられたゴキブリのようになる。
それでも「男性向けアニメであるガンダムを知っていて、尚且つそれをBLに出来る」という優越感は絶対に手放したくないので彼女たちは何がなんでもガンダムにしがみつく。
それを決定的にしてしまったのがインターネットの爆発的な普及とSEED、００である。（W時代はインターネットが普及されておらず腐女子も影の存在であった）
SEEDからは富野監督は関わっていないのだが、ガンダムのことをよく知らない層にとっては監督が誰だろうがそんなことはどうでも良い。
ガンダムという名前を冠していて、尚且つそれをBLに出来れば腐女子達は勘違いした男性性を得ることができて、男性の心を理解していると思い込むことができて、更に男性と女性、２つの勢力に対して優位に立つことができると思ってるのである。
しかしガンダムそのものに対する腐女子の割合は絶対的に少ないということは確実に断言出来る。
確かにガンダム初期のBL絵や同人は存在こそしているものの、キャラクターは全くの別人格になっており作品とは全く関係ないものばかりである。
これはガンダムだけに言えたことではないと思うけど。
そもそもの腐女子の特徴として、腐女子は全ての作品に対して「にわか」なのだ。
作品というのはあくまでコンプレックスを埋めるための道具でしかなく、ストーリーがどうとか、世界観がどうとかというのはおまけに過ぎない。
以上のようなことを指摘すると腐女子は決まって否定してくるけど、それは現実から目を背けるためである。
何が言いたいかっていうと、要するにガンダムは腐女子が支えていたわけではないということ。
学があって健全な男女感覚を持つ女性ファンが支えた部分はあったと思うが、腐女子が支えていたということについて絶対に認めるつもりはない。
あと勝手に「『ガンダムは腐女子が支えていた』と富野監督も言っていた」という捏造を一人歩きさせるのやめてくれよ。
監督のあらゆる発言はいつどこで何と言ったかって、大体情報ソースがあるのに「腐女子が支えていた」という部分だけはどうしても見付からない。
腐女子が支えていたと認めてほしかったらSEEDを本気で嫌っていた富野監督が発言した証拠を出してくれ。