北朝鮮:豊渓里の核実験場で動き活発化
毎日新聞 2014年04月22日 11時21分(最終更新 04月22日 11時40分)
【ソウル大貫智子】韓国の聯合ニュースは21日、北朝鮮が過去3回、核実験を行った咸鏡北道(ハムギョンプクド)吉州(キルジュ)郡豊渓里(プンゲリ)の核実験場で、坑道に覆いが設置されるなど、動きが活発化していると報じた。これについて、韓国国防省報道官は22日午前の記者会見で、「指導部が決めればいつでも行うことができる状態だ」と述べ、坑道付近での準備が最終段階にあるとの見方を示した。
具体的な動きは明らかにしなかったが「多くの活動が行われている」とし、米韓両軍は実際に核実験を行う可能性があるとみて監視態勢を強化している。また国防省と韓国軍合同参謀本部は21日、核実験実施に備えたタスクフォースを設置し、24時間態勢で対応しているという。北朝鮮はオバマ米大統領の日韓歴訪に反発しており、報道官は「過去にもあったように偽装の可能性も念頭に置いている」とし、心理的な揺さぶりの可能性も指摘した。