丹治吉順
2014年4月22日15時22分
26、27日に千葉・幕張メッセで開かれるニコニコ超会議に合わせて開催されるライブイベント「ニコニコ超パーティー」では、360度の全天球動画ライブ中継が注目されている。ライブに先立つ21日、撮影・配信システムがメディア向けに公開された。ニコニコ動画を運営するドワンゴは、これを出発点に、360度全天球動画配信に本格的に取り組む方針だ。
映像は、「Ladybug(レディーバグ)3」という特殊なカメラで撮影する。正五角柱の各側面と上底面に計六つのカメラが組み込まれており、足下を除くあらゆる方向を動画撮影できる。超パーティーの中継では、カメラを客席に置いて全方位の映像を撮影、全天球映像としてライブ配信する。対応ブラウザーに表示した画面をマウスでドラッグすると、見たい方向の映像が表示される。もちろんステージだけでなく、周囲の客席の様子などを見ることも可能だ。
全天球ライブ中継は世界では過去何度か実施されたが、単発的なイベントにとどまっており、長続きしなかった。ニコニコ動画では、フランチャイズのイベント会場「ニコファーレ」で開かれるライブで同種の配信を続ける方針。「続けていくことで、世の中に360度全天球配信を定着させていきたい」と、担当するドワンゴの岩城進之介ニコファーレセクションマネージャは話す。このように、今回の超パーティーでのライブ配信はあくまでも「最初の試み」という位置づけで、将来への課題も残される。
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