靖国神社:「みんなで参拝する会」議員147人が集団参拝

毎日新聞 2014年04月22日 11時05分(最終更新 04月22日 12時57分)

春季例大祭に靖国神社を参拝した「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の尾辻秀久会長(左)ら=東京都千代田区の靖国神社で2014年4月22日午前8時12分、丸山博撮影
春季例大祭に靖国神社を参拝した「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の尾辻秀久会長(左)ら=東京都千代田区の靖国神社で2014年4月22日午前8時12分、丸山博撮影

 超党派の国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・尾辻秀久元参院副議長)は22日午前、春季例大祭が行われている東京・九段北の靖国神社を集団参拝した。参拝したのは自民党の高市早苗政調会長や衛藤晟一首相補佐官、井上信治副内閣相、西川京子副文部科学相、高木毅副国土交通相ら147人。これとは別に新藤義孝総務相と加藤勝信官房副長官が参拝した。

 同会によると、参拝した議員の内訳は▽自民116人▽日本維新の会22人▽民主3人▽みんな、結い各2人▽新党大地1人▽無所属1人。参拝議員数を発表している1989年以降では3番目に多いという。

 参拝後に記者会見した尾辻氏は、安倍晋三首相が21日に真榊(まさかき)を奉納し、春の例大祭に合わせた参拝を見送っていることについて「国のため、国益のためにどうすれば良いのかを判断して行動されるのは、首相のご判断だ」と述べるにとどめた。高市氏は参拝後、記者団に「私たちは日本の存立をかけて尊い命をささげた方の思いを忘れてはいけない、という立場だ。(中韓両国との)外交問題にしてはいけない」と訴えた。

 新藤氏は12日、硫黄島の戦没者遺族らで作る「硫黄島協会」の慰霊祭に合わせて参拝している。22日の参拝後、記者団に「戦争で命を落とされた多くの方々に尊崇の念を込めてお参りした」と述べた。23日からのオバマ米大統領来日への影響については「直接関係するとは考えていない」と語った。【阿部亮介、念佛明奈】

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