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NBLでも群を抜いた観客動員、スポンサー契約を誇るリンク栃木ブレックスの田臥勇太。地元との関係も密接で、日本でプロバスケットチームを作る一つのモデルケースになっている。
photograph by AFLO SPORT
テレビじゃやらないスポーツの話

NBL、bjリーグに見るプロ化の壁。
日本バスケット界の“市場規模”。

小川勝 = 文

text by Masaru Ogawa

photograph by AFLO SPORT

 バスケットボールの国内リーグ「NBL(National Basketball League)」がレギュラーシーズンの終盤を迎えている。

 NBLでは東西両地区、それぞれ6チームのうち上位3チームがプレーオフに進む形式になっていて、西地区はすでにアイシンシーホース三河、和歌山トライアンズ、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋のプレーオフ進出が決まっている。東地区も東芝ブレイブサンダース神奈川とトヨタ自動車アルバルク東京は決まっていて、最後の1枠をレバンガ北海道とリンク栃木ブレックスが争う形になっている。レギュラーシーズンは4月27日まで。プレーオフは5月3日から始まる。

 しかしこのように書いても、そもそもNBLが昨夏に創設されて、今季が1年目のシーズンであること、その前は「日本リーグ(JBL)」と呼ばれていたリーグに、新たにチームが加わって、企業チーム5、プロチーム7でスタートしていることなど、NBLにまつわる基本的な情報を知っている人は、あまり多くはないと思う。

 サッカーやバレーボールとは違って、現在、日本のバスケットボールが世界的にどのあたりの位置にいるのか、それもほとんど知られてはいない(男子日本代表の世界ランキングは現在35位である)。

実はかなり大きい市場規模を持つ日本バスケット。

 だから、NBLが年に1度オールスター戦をやっていて、今季は3万5000円のプレミアムコートエンド席(ユニホーム付)20席が完売したとか、一般席も6000円から3000円という価格設定で、3454人も観客が入ったという事実は、一般的にはちょっと驚きだろうと思う。

 日本協会に登録している選手数から見ると、バスケットボールの約61万5000人に対してバレーボールは約40万人。日本におけるバスケットボールは「やるスポーツ」としてはメジャーだが、「見るスポーツ」としてはマイナーという状況の中、限られた範囲ではあるものの、熱心なファンが一定数いることは間違いない。NBLは、限られた熱心なファンの範囲から、どれだけ新たなファンを獲得できるか、その点が注目された。

<次ページへ続く>

【次ページ】 大きな進歩と、なかなか上がらぬ認知度。

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