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【私のネトウヨ時代について】
ネトウヨ化する以前、私は数年間に渡って反歴史修正主義を掲げてネット右翼・小林よしのり信者と議論してきました。

そんな私がネトウヨ化した理由は次の三つです。

一つ目は、朝鮮半島や朝鮮人に関して疎かった事です。反歴史修正主義と言っても日中戦争・太平洋戦争の正当化や、南京事件のまぼろし説に抵抗していたため、戦時中の徴用における問題や植民地支配、在日朝鮮人に対する差別などの問題についてはほとんど調べていませんでした。朝鮮人に対する加害の歴史を知らないため、一方的に日本人が朝鮮人による対日ヘイトの被害者であると思い込んでいたのです。

二つ目は、知人に嫌韓な人が多かった事です。(高校が違うので直接現場には居合わせていませんでしたが)中でも高校時代の友人の一人は在日朝鮮人の同級生を「朝鮮半島に帰れや」などと言って虐めており、その友人以外の知人からも朝鮮・朝鮮人に関する悪口を聞かされ、その影響から南北朝鮮、朝鮮人に対してあまり良い印象を持っていませんでした。

三つ目は李大統領の竹島上陸や慰安婦問題で日韓関係が悪化した事です。これが決定的な理由となり私は嫌韓意識を持つようになり、「日本は韓国側から喧嘩を売られている」と思い込みました。twitterを始めた後は盛んに「現在の嫌韓は韓国側の対日ヘイトに対する抗議」と主張するようになります。

twitterを始めた後は在特会シンパとなってフォロワーさんと一緒にカウンター界隈やその支持者を「批判の域を超えて」攻撃し、被害者である男組の添田氏から「最低のネトウヨ」と呼ばれていました。

ネトウヨとしてヘイトスピーチをしていた私でしたが、攻撃対象としている在日朝鮮人について調べようと「韓国併合百年と「在日」」(金賛汀著)を読んだ結果、面白半分に在日朝鮮人を揶揄していいのか疑問を持ち、更に在特会大阪支部の街宣を御堂筋で実際に見て行動保守に対して嫌悪感を抱きました(実際に見る行動保守の街宣・デモは動画で見るよりもはるかに醜悪です)。
ちなみにこの頃、野間氏の著書「在日特権の虚構」を読んで第六章を要約しています。

twitter上においてもフォロワーさんの一人が在日朝鮮人であるはらっぱさんに向かって「在日ゴキブリババァ」と罵声を浴びせているのを見てさすがに引き、また「朝鮮糞食い人種」「チョンをゴキブリの域にまで高めてやってるんだぞ」といった、twitterを始めた当初は見られなかった(単に私が知らなかっただけで以前からあったのかもしれませんが)ような下劣なヘイトスピーチを目にするようになりました。

嫌韓意識が薄れる中で私は在守会を退会し、ヘイトスピーチや差別的な表現が含まれるツイートのRTを取りやめました。この時にはらっぱさんから感謝されましたがその事は今でも忘れられません。

そして私が転向する理由となった事件が起こりました。仲良くしていたフォロワーさん同士(帰化人二人とネトウヨ)で争いが起こり、当初は「お互い謝ってさっさとこんなしょーもない喧嘩なんて終わらせろよ」と考えていましたが、帰化人二人と争っていたフォロワーさんの一人が「帰化しようが何しようがチョンはチョン」「愛国者なのにチョンの血が混じってるなんて気持ち悪いだろうね」という発言を見て私の中で何かが崩れ落ちました。

元々私は嫌韓を歴史認識の相違や生活規範の違いから起こる民族間の争いと考えていたため、朝鮮人という民族そのものを否定するような発言は冗談だとしても到底受け入れられなかったのです。twitterを始めた当初であれば許容出来たかもしれませんが、既に在守会を退会する程にまで嫌韓意識が薄れていた当時の私にこの発言を見て見ぬふりは出来ませんでした。
そして身内に自分の思想信条を否定された気分になった私は転向を決意しました。もうこれ以上ネトウヨを続けるのは不可能であると思ったのです。

私が転向した理由をまとめると、

・在日朝鮮人に関する本を読んで、在日朝鮮人を面白半分に揶揄して良いか疑問を持つようになり、徐々に嫌韓意識が薄れていった。

・自身の嫌韓意識が薄れていくにも関わらず、周囲は更に先鋭化していった。

・フォロワーさんの「帰化しようが何しようがチョンはチョン」というツイートを見て自分の思想信条が否定された気分になった。

ネトウヨ時代の私は添田氏が言うようにネトウヨの中でも最低な人間でした。コラ画像を拡散したり、既に過去を反省している転向者に対して昔の書き込みを持ち出して嘲笑したり、ある時は在守会の会員として在日朝鮮人を擁護するフリをして貶めたりもしました。フォロワーさんと一緒に集団で相手を罵倒し、自分を「無敵の存在」と思っている節があったように思えます。
匿名であるのを良い事に差別や嫌がらせをエンターテイメント感覚で楽しみ、多くの人を傷付けた罪は消えません。

本当に最底辺の差別主義者であったと思っています。

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