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アルゼンチン債務訴訟 米連邦最高裁で審理4月22日 9時00分
2001年に債務不履行に陥ったアルゼンチン政府に対し、アメリカの投資ファンドが債務を全額返済するよう求めている裁判は、21日、アメリカの連邦最高裁判所で初めての審理が行われ、判決次第では、アルゼンチン政府が巨額の支払いを迫られて再び財政危機に陥るおそれも指摘されています。
この裁判で、1審と2審は、投資ファンドの主張を認め、アルゼンチン政府に対して日本円で1440億円を支払うよう命じ、アルゼンチン政府が海外に保有している資産も開示するよう命じる判決を言い渡しました。
この判決を不服としてアルゼンチン政府が上告し、21日、アメリカの連邦最高裁判所で初めての審理が行われました。
この中で、アルゼンチン政府の海外資産の情報の開示を求める投資ファンド側に対し、アルゼンチン政府側は、「アメリカの裁判所には、外国政府が海外に保有する資産を開示させる権限はない」と反論しました。
今のところ最高裁の審理は、アルゼンチン政府の海外資産を開示するかどうかに限られていますが、今後、債務を全額返済すべきかどうかを巡ってもアルゼンチン政府の上告を最高裁が受理するかどうかが焦点となります。
判決次第では、アルゼンチン政府が巨額の支払いを迫られて再び財政危機に陥るおそれも指摘されていて、裁判の行方に大きな注目が集まっています。
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