2014-04-22 今週のスピリッツ。闇金ウシジマくん。

- 作者: 真鍋昌平
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/02/28
- メディア: コミック
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昨日発売の「ビッグコミックスピリッツ」に、『闇金ウシジマくん』連載10周年記念ということで、お祝いの言葉をかねて、短いコラムを寄せております。
堅苦しい現代社会うんぬんという話は、本誌を読んでいただくとして、とにかくハートキャッチされたのは2巻に収録されている場面でありました。ウシジマの部下になるマサルが、ゾクの親玉ヤンキー愛沢にボコボコにリンチされ、ガムテープでぐるぐる巻きにされたあげく、アナルに木の枝を華道みたいに突っ込まれているシーン。殺伐としたキャラや風景、掛け合いなどなど、「これはただものではない……」と冷汗が出たものです。
その後も進歩的すぎる暴力シーンに感動と嫉妬を感じたものでした。皮膚がベロベロになるまで熱湯シャワーをかけ、百円ショップの安い包丁で襲いかかるキチガイ。ブラジャー型に根性焼きをして恥辱を与えるヤンキー。人間の顔にゴルフ球を置いてフルスイングをするヤクザ(案の定、ダフって唇や歯を吹き飛ばす)などなど。拷問アドバイザーでもいるんだろうかと舌を巻いたものであります。鰐戸三兄弟の末路とか、すばらしいものがありました。
北斗の拳やドーベルマン刑事も、「よくこんなひどい人間たちを」と、ガキのころに思ったものですが、ここはふんばって目を覆うような地獄や悪党を作り出したいものです。頑張ります。
6月4日に「ジャックナイフ・ガール 桐崎マヤの疾走(仮)」という連作短編が宝島社文庫から発売される予定です。
何本もの刃物で常に武装し、スラムやストリートでは敵なしのズべ公“切り裂きマヤ”が、正義面したレイシスト集団や、山形のド田舎に巣食う“人食い”グループ、ムショから出たばかりの怪力ヤクザなどと対決するアクション活劇です。カミソリで悪党のアキレス腱を切ったり、股間を蹴ってキンタマ潰したり、地下格闘技場で飛び膝蹴りをかますという話です。どうぞよろしく。