ウォールストリート・ジャーナルによると合格発表が終わったばかりの今年の受験シーズンで、カリフォルニア大学に合格するヒスパニックの学生の数が初めて白人を上回ったそうです。

カリフォルニア大学は次の各校で構成されています:

バークレー
デービス
アーバイン
ロスアンゼルス
メルセド
リバーサイド
サンディエゴ
サンフランシスコ(大学院のみ)
サンタバーバラ
サンタクルーズ


総合格者数61,120人に占めるヒスパニックの比率は28.8%でした。カリフォルニアの15~19歳人口に占めるヒスパニックの比率は49.4%なので、ヒスパニックの合格者は未だ人口比に比べて低い比率に甘んじています。

1

それでも今回、合格者数が白人を上回ったことはひとつの区切りだと受け止められています。

なおカリフォルニア大学における最大勢力はアジア系(今年の合格者の36.2%)です。

カリフォルニアの法律では、合否の判定をする際、受験者の人種を考慮に入れることを禁じています。

でもそれではヒスパニックの比率が下がってしまうのでカリフォルニア大学は「カリフォルニア州内の公立高校でトップ10%の学生は、自動的にどこかのカリフォルニア大学に入学することを保証される」という方針を採用しています。

これなら低所得者層が多い、ないしはレベルの低い公立高校へ通っている学生でもカリフォルニア大学へ進学できる道が開けるというわけです。

今年合格した学生の43%が「家族の中で自分が初めて大学に行く」と回答しています。

また州外からの合格者は全体の9%でした。さらに海外からの合格者は15%でした。