米 ロシア追加制裁を数日中判断4月22日 5時13分
ウクライナ東部で、建物の占拠を続ける親ロシア派の武装集団らが武装解除に応じる姿勢を見せていないことを受けて、アメリカ、ホワイトハウスのカーニー報道官は、数日中に事態が変わらなければ、ロシアに対する追加制裁を検討する考えを明らかにしました。
ウクライナ情勢を巡り、アメリカとロシア、それにEU=ヨーロッパ連合とウクライナの4者は、先週、武装集団に対して武装解除と、占拠している地元政府の庁舎や警察署からの退去を求めることで合意しましたが、事態に変化はなく、緊迫した状況が続いています。
これを受けて、アメリカ、ホワイトハウスのカーニー報道官は、21日の記者会見で、「われわれは、ロシアが武装集団を支援していると確信しており、ロシアは、その影響力を使って武装解除させるべきだ」と述べ、ロシア側の対応を批判しました。
そのうえで、「数日以内にロシアが4者会談の合意内容を実行に移さなければ、ロシアはさらなる代償を払うことになる」と述べ、アメリカ政府として、数日中にロシアへの追加制裁を行うかどうか判断する考えを明らかにしました。アメリカは、ロシア政府の高官などを対象に資産凍結などの制裁を行っていますが、オバマ大統領は、ロシア経済に打撃を与える金融や資源など主要産業への新たな制裁を可能にする大統領令にすでに署名しています。
アメリカとしては、こうした追加制裁によってロシア側に圧力をかけることで事態打開につなげたい考えです。
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