自分の考えに賛同してもらえない時に「伝え方の問題」だと態度に出すのは影響力ゲームの負けパターン

日記

 科学的事実や数学などの明白な論理が通用する分野ではない事において、自分の考えに賛同してもらえない時に「伝え方の問題」だと最初に考えてしまうのは危険だと思う。殆んどの人は殆んどの場合において、結論部分が正しく伝わっているからこそ手放しで賛同できないわけで、そこを疑えない態度を見せられると余計に心が醒めていって、影響力ゲームの負けパターンになる事が多い。

 「よーく考えて」「話せば分かる」「ちゃんと理解してない」もそうで、同じ結論にならないのは情報量の差異によるものだと思い込んで、とにかく参考情報を伝えようとしても無駄である。必要なのは自身の内部的なプロセスを伝えることではなく、相手の結論部分の差異から逆算して相手側のロジックに乗っかることであろう。その上で補正可能かどうかを見極めないと考えを改めることはまずない。

 相手の立場になったところで自身が演繹的にロジックを立ててしまえば意味がなくて、「私が貴方だったら絶対こうするのに」みたいな頭の悪いことしか言えなくなる。眼前にある結果が違うという現実から眼を背けても仕方がないので、あくまで結論の差異から帰納的に当てはめていって、思考回路の差異を意識する必要がある。この部分を短絡されると、天邪鬼な僕は敢えて違う事を言いたくなってしまう場合もある。ゴールが勝手に動いてハズレになるのだ。

 私と貴方と世間はそれぞれ違うという事についての距離感を大切にしたい。その一方で思考回路を一旦は合わせる事が必要になることもあって、その場合はゴールが勝手に動いて自動的に正解になるという場合もある。結局のところで、バイアスについてバイアスを持つなといっても一定の範囲でしかできないし、どちらでもよいような事であるほどバイアスが優先されるのは事実である。

 その事について、いくら馬鹿だと見下そうが覆らない事に固執しても同じレベルに落ちているわけで、バイアス自体を利用する方が良いのにと思う。ただし、この場合においては決して考えそのもについて同意しているとは限らないということを意識する必要がある。誤ったフィードバックを受け取って固定観念を強めると『老害が「害」と言われる本質は正しいフィードバックを受けられないまま固定観念を強めて他者に「呪い」をかけるから - 太陽がまぶしかったから』になる。伝え方の問題じゃないのにな・・・てのを思う事が時々あるので。

今日の更新エントリ

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今日の購入本

はちま起稿 月間1億2000万回読まれるまとめブロガーの素顔とノウハウ

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セール中なので買った。ブロガー本を読みあさってみよう。

今日のお言葉

 「手早くできれば美味しくなる」というパラダイムについて、本当にそうか?というかというのは正直微妙なのだけど、分かりやすい指標ではある。大抵の経験則は寄与度がそれなりにあると思えるから言われているからではあるものの、アイロニカルに相手の論理にのっかれるのは、社長の権力やカリスマや実績が前提になっているところはある。久々に一風堂に行きたくなってきたな。

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