恵庭OL殺人事件、裁判のやり直しを認めず
札幌地方裁判所の決定は「再審棄却」でした。14年前、恵庭市で女性会社員が殺害され、遺体が見つかった恵庭OL殺人事件で、懲役16年の刑が確定した受刑者が、裁判のやり直しを求めていましたが、札幌地裁は認めない決定をしました。
午後1時過ぎ、札幌地裁。弁護団が「再審否決」と書かれた紙を広げた瞬間、周辺は騒然としました。2000年、恵庭市内で焼け焦げた女性の遺体が発見された「恵庭OL殺人事件」。殺害されたのは橋向香さん(当時24)で、同僚だった大越美奈子受刑者が逮捕されました。大越受刑者は一貫して無実を主張しますが、2006年に最高裁で懲役16年が確定しました。大越受刑者は、2012年に開示された証拠や、豚の燃焼実験などから、確定判決には事実誤認があるとして、裁判のやり直しを求めていていました。しかし、札幌地裁の加藤学裁判長は、新たな証拠でも大越受刑者のアリバイは成立しないとして請求を退け、裁判のやり直しを認めない決定をしました。
(伊東秀子主任弁護人)「むしろ一審や二審よりも後退したうやむやな内容。推測を混ぜ込み、まったく無責任きわまりない、いい加減な認定で再審請求をけった」
殺害された橋向香さんの父は、複雑な胸の内を明かしました。
(橋向隆司さん)「ほっとしたのが正直な気持ち。娘が生きて戻ってくるわけでもない」
弁護団は、即時抗告をする方針を示しています。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
鉄棒35基、劣化みつかる
札幌市白石区の公園で先週、鉄棒が壊れ、子どもが大けがをした事故をうけて、札幌市は公園の緊急点検を行い、35基の鉄棒に劣化が見つかったと発表しました。
緊急点検は、札幌市白石区の公園で、今月16日、鉄棒で遊んでいた小学生の男の子が骨折した事故を受けて行われました。札幌市が鉄棒のある公園およそ1300か所で、きのうまで点検を行ったところ、35基の鉄棒で接続部分の破損や棒の曲がりなどが見つかり、札幌市は、これらの鉄棒を使用禁止にしました。今後、札幌市は春先の点検強化を図るなどして安全管理に努めることにしています。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
27歳の男、監禁罪で起訴
ことし1月、札幌市白石区で女子児童が監禁された事件で、札幌地検は、精神鑑定を行っていた27歳の男について、責任能力を問えるとして、監禁の罪で起訴しました。男は罪を認めているということです。
監禁の罪で起訴された札幌市白石区の松井創被告。逮捕された時にあいまいな供述があったことなどから、2か月におよぶ精神鑑定をうけましたが、札幌地検は、責任能力を問えると判断し起訴しました。検察によりますと、松井被告はことし1月、札幌市白石区で当時小学3年の女子児童に「万引きしただろう」と声をかけ、自宅に1週間監禁しました。また、捜査関係者によると、女子児童は潔白を訴えようとついていったということですが、松井被告は「万引き犯であるから拘束する」などとうそを言って監禁、この間、女子児童は松井被告を警察官だと思いこんでいたということです。調べに対し松井被告は、逮捕当時「事実とは違う」と容疑を否認していましたが、その後、容疑を認めているということです。STVの取材に対し、松井被告の父親は「正当な罪を償ってほしい」と話しています。
(松井被告の父親)「まっとうな裁きを受けてほしいと思っています。正当な罪を償ってほしいと思っています」
また、松井被告は、買い物帰りの女子児童に、警察官を装い言いがかりをつけ誘導していることから、検察は今後、未成年者誘拐の罪でも追起訴する方針です。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
肉牛農家に…つのる不安
TPP=環太平洋連携協定の交渉が、今月24日のオバマ大統領の来日を前に山場を迎えました。とくに牛肉の関税が引き下げられるとの情報もあり、肉牛農家は危機感を募らせています。
年に一度の肉牛生産者の総会です。冒頭から厳しい言葉が並びました。
(小倉豊会長)「日本の牛肉の関税引き下げのカードを政府は用意しています。断固反対の表明を行う」
日本とオーストラリアのEPAでは、牛肉の関税を段階的に引き下げることで大筋合意し、TPPでも詰めの議論が続いています。アメリカは10パーセントを割り込む水準への引き下げを求めていて、どう歩み寄るのか依然として不明です。肉牛生産者の総会に士幌町から出席した鎌田さんです。鎌田さんは、ホルスタインのオス1700頭を育て、出荷しています。円安の影響で、かかる経費はこの3年で15パーセントも増えました。
(鎌田尚吾さん)「TPP交渉が始まる前から厳しい状況。これに少しでも関税が下がれば、ダメージを受けることは間違いない」
さらに肉牛農家では、およそ4000万円を負担し、道産牛の消費を勧めてきました。関税が引き下げられれば、さらに苦戦を強いられます。道内の農業団体や経済団体はきょう、TPP交渉の情報開示を訴える緊急アピールを採択しました。
(道経連・近藤龍夫会長)「基本的食材、重要5品目の自給力を失う心配もある」
TPP交渉について、十分な情報開示や、拙速な合意を行わないよう訴えました。落としどころをどこにすえるのか、予断を許さない状況は続いています。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
不審火4度目…同一犯か
住人の不安が募っています。札幌市北区のアパートできのう、あらたにベランダのごみ袋などが燃える不審火が発生しました。このアパートでは、今月に入り不審火が4回も発生していて、警察は、同一人物による犯行の可能性もあるとみて捜査しています
きのう昼前、駆け付けた警察と消防で緊迫した雰囲気となった札幌市北区のアパート。
(近所の人)「ボーンという音がして煙が上がった」
(荒井記者)「あちらの建物のベランダで火があがったということで、現在、警察と消防で状況を調べています」
発生したのは不審火。アパート1階のベランダに置いてあった、ごみ袋や網戸などが燃えました。けが人はいませんでした。ごみ袋は、住人が引っ越しするために置いていたものでした。
(アパートの住人)「紙みたいなものが燃えていた。火がけっこう上がっていた」「カセットボンベかスプレー缶か、缶みたいなものがあった。焦げていた」
焼け跡からは、カセットボンベも2本見つかりました。警察では、着火剤などが発見されていないため、北区で続いている一連のカセットボンベの爆発事件とは、関連が薄いとみています。このアパートでは不審火が今月に入って4回も続いています。今月10日と14日には、1階の踊り場などで紙箱が燃える不審火が発生。相次ぐ不審火をうけ、アパートの管理会社は防犯カメラをつけました。しかし、設置した翌日にはカメラが撮影できない外のごみ捨て場で不審火が発生、さらに、きのうはアパート裏側のベランダで不審火が起きました。
(アパートの住人)「安心して暮らせていない。(犯人は)すぐにでも捕まってほしい」
防犯カメラや人目を避けるかのように続いた連続不審火。アパートの状況に詳しい人物の犯行なのか?警察では同一犯の可能性もあるとみて捜査しています。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
国に4900万円賠償命令
3年前、十勝の更別村で、家畜のふん尿をためる「貯留槽」で夫婦が死亡した事故について、遺族が国に損害賠償を求めていた裁判で、釧路地裁帯広支部は、国の過失を認めおよそ4900万円の損害賠償を命じる判決を言い渡しました。
この事故は、2011年7月、更別村の酪農業・渡辺寿文さんと妻が、家畜のふん尿を発酵させる「貯留槽」の中で硫化水素中毒で死亡しました。渡辺さん夫婦は、開発局の職員が落としたふたを回収するために貯留槽に入っていて、遺族は国に過失があったとして、提訴していました。きょうの裁判で釧路地裁帯広支部は、安全対策などを怠ったとして国の過失を認め、4900万円あまりの賠償を命じました。
(渡辺さん夫婦の父)「これを機に危険認識をお互いに持ちながら、こういう事故が2度とないように進んでくれればいい」
一方、開発局は「内容を精査して、今後の対応を検討したい」とコメントしています。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
珍しいナキイスカ…公園に
本州から駆けつけた人もいるということです。国内では観察例が少ない渡り鳥「ナキイスカ」が北見市内の公園に姿を見せ、野鳥ファンらが詰めかけています。
「ナキイスカ」は本来シベリアやアラスカに生息している野鳥で、道内では年に1回確認されるかどうかの、幻の渡り鳥とも言われています。大きさは10センチから15センチくらい、赤い羽根を持つのが特徴で、本州からかけつけた野鳥ファンもいました。
(本州から来たファン)「大変珍しい鳥で(前回見られた)3年前来られなかった。リベンジできて嬉しい。おそらく一生見れないと思います。ラッキーでした」
集まったファンによりますと、ナキイスカは、あと1週間ほどは見られるのではないかということです。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイド179」)
TPPの情報開示を…緊急アピール
道内の農業団体や経済団体が集まり、大詰めを迎えたTPP交渉で、情報開示を訴える緊急アピールを行いました。
緊急アピールは、JA北海道中央会や消費者協会、医師会など13の団体が参加しました。今月24日の日米首脳会談を控え、TPP関税交渉の合意に向けて動きが加速していますが、道経連の近藤会長は、十分な情報開示や例外なき関税撤廃を原則とした国会決議の範囲から逸脱するような譲歩や拙速な合意を行わないよう訴えました。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイドひる」)
愛別で不明の男性、遺体で発見
上川の愛別町できのう、川にビニールを洗いに行ったまま行方不明になっていた男性が、けさ、遺体で発見されました。
死亡したのは、愛別町の石黒幸作さん(81)です。石黒さんはきのう午後、愛別川に漬物用のビニールを洗いに行ったまま行方がわからなくなっていました。石黒さんは午前7時半ごろ、8キロ下流の石狩川の中州で発見されましたが、死亡が確認されました。警察は川に転落したとみて調べています。
(2014年4月21日(月)「どさんこワイドひる」)
北区のアパートでまた不審火
不審火が相次いでいる札幌市北区のアパートできょう午前、また不審火がありました。
午前11時半すぎ、札幌市北区新川のアパートで1階のベランダにあった、ごみ袋2個や網戸などが燃える火事がありました。火は住人がおよそ30分後に消し止め、けが人はいませんでした。
(近所の人)「ボーンと音がして煙があがった。最初は煙だけだったが、すぐに火が見えた」
ベランダのごみ袋は、部屋の住人が引っ越しするために置いていたということで、焦げた紙や破裂したカセットボンベのようなものも2本見つかっています。このアパートでは今月、不審火が3件続いていて警察では関連を調べています。
(2014年4月20日(日)「真相報道バンキシャ!」)
新しい観光船、お披露目
春の観光シーズンに向け、小樽市で新しい観光船が完成し、きょう関係者にお披露目されました。
新しい観光船「あおばと」は全長19メートル、幅4.5メートルとこれまでの観光船より大きく、車いすでも乗船できるバリアフリー構造となっています。
きょうは関係者を招いて小樽港内で試乗会が行われました。観光船「あおばと」は、今月26日から祝津航路などに就航します。
(2014年4月20日(日)「真相報道バンキシャ!」)
車が欄干に衝突、2人死亡
きょう未明、道南の八雲町の道道で乗用車が橋の欄干に衝突して、車体が前と後ろの二つに割れ、乗っていた男性2人が死亡する事故がありました。
事故があったのは、八雲町春日の道道です。午前1時半ごろ、通りがかった車が音名川にかかる橋の上に半分に割れた乗用車の後ろの部分があり、前の部分が橋の下に落ちているのを発見しました。この事故で、町内に住む丹羽治武さん(22)と20代とみられる男性が死亡しました。
(近所の人)「ドンとすごい音がした。スピードをかなり出していたと思う」
橋の欄干には、車が衝突したあとがありましたが、道路にブレーキの痕はなかったということです。警察ではスピードの出しすぎが事故の原因とみて調べています。
(2014年4月20日(日)「ストレイトニュース」)
“豚流行性下痢”4例目
上川の美瑛町の養豚場で、子豚が豚流行性下痢=PEDに感染した疑いがあることがわかりました。道内ではこれで4例目と感染が拡大しています。
感染が疑われているのは、美瑛町の養豚場で飼育されている子豚およそ100頭です。道によりますと、きのう養豚場から、「子豚の一部におう吐や下痢がある」と通報があり、検査をしたところ、100頭が豚流行性下痢に感染した疑いがあることがわかりました。このうち、きのう午後までに7頭が死んだということです。
道内では今月、森町で2例感染が確認され、また美瑛町でも別の養豚場で感染の疑いがあり、これで4例目となります。人への感染の心配はありませんが、道は感染拡大を防ぐため、畜産の関連施設に対して消毒や洗浄の徹底などを呼びかけています。
(2014年4月19日(土)「news everyサタデー」)
海岸に機雷か、避難指示
道南の島牧村の海岸で機雷のようなものが見つかり、付近の住民に避難指示が出されています。
午前8時半ごろ、島牧村永豊町の海岸で清掃作業をしていた住民らが機雷のようなものを見つけ、警察に通報しました。
警察によりますと、機雷のようなものは直径が70センチから80センチほどの球状で、全体がさび付いていて、旧日本軍のものが流れ着いた可能性もあるとしています。現場周辺は立ち入りが規制され、付近の住民に対して避難指示が出されました。
(避難した住民)「早く結果が出るといいと思っています」
現在、海上自衛隊が現場に出向き、調査にあたっています。
(2014年4月19日(土)「news everyサタデー」)
大型連休前にタイヤ交換
大型連休を前に札幌市内のタイヤ販売店では、冬から夏用のタイヤに換える客が次々と訪れています。
札幌市中央区のタイヤ販売店には、大型連休を前に夏用のタイヤに交換しようという予約客が次々と訪れています。
(タイヤ交換に来た客)「(タイヤ交換は)初めてだったので。転勤してきたばかり、東京から。(交換のタイミングを)まわりの意見も聞きながら来ました」「予約してほとんど待たないでできるのでありがたい」
(タイヤ館山鼻店・小林爵人店長)「例年よりも少しだけ早くタイヤ交換が進んでいます」
この店では、今週末から来週にかけてタイヤ交換のピークを迎えるということです。
(2014年4月19日(土)「news everyサタデー」)