今日は、前回の続編です。
テーブルの上に置かれたワイングラスを手に、夫の手術前の壮行会兼私の古希のお祝いということで、皆が乾杯をしてくれました。
家族の「おめでとう!」の温かな言葉を嬉しく感じながら、口にしたワインだったからでしょうか。
アルコールにはとても弱い私ですのに、そのワインの何と美味だったこと。
ふくよかな香りと味が体に染み入るようで、心から「美味しい!」と感じました。
けれど、忽ち私の体が反応。
ほてりを感じ、美味しいからといって、たくさんは怖くて、私は飲めません。
アルコール類と言えば、新婚旅行先での、苦い思い出があります。
それ以来、アルコール系飲料のトラウマから抜け出せなくて、60代になるまでほとんどそのような飲み物は口にしませんでした。
古希を迎えた今、旦那さまは闘病中ですが、夫婦曲がりなりにも、今日までつつがなく暮らせた事に感謝しながら、新婚旅行のエピソードを語るのも、チョッと乙なものかもしれませんね〜
結婚式を挙げ、そのホテルに一泊。
その翌日、飛行機で向かった旅先のホテルでの出来事です。
日が暮れ夕食を済ませ、旦那さまに誘われるままに、バーのスタンドに腰かけ、前に出されたカクテルを飲みました。
程良い甘みもあり、余りの美味しさに、すべて飲みほしてしまった私。
ところが、客室に戻り、しばらくすると急激な酔いで吐き気を催し、一睡も出来なくなってしまいました。
明け方まで、ほとんどそのような状態で何度も吐き、夫は一晩中、私の看護をする羽目に・・・・・・
お話しが、とんでもない方へ飛んでしまいましたね〜
その、とても美味しいワイン。
次女が見逃しませんでした。
私が少々しか口を付けていない事を。
「ママのワインの残り、私が貰ってもいいかしら!」と尋ねられ、咄嗟に、「駄目!」と答えた私です。(笑)
でも結局、それ以上の飲めませんでしたから、Mちゃんに譲らなかったことを、後で申し訳なく思いましたけれどね。
乾杯後に、「おめでとう!」の言葉を家族から一杯浴び、私は思わず言いました。
「私、70歳になったなんて、とても信じられないの。
そんな年には見えないでしょ?」と。
家族が口をそろえて、
「とても見えない、見えない」
と。
すると口の悪い長女のお婿さんが、
「今日は特に見えない」
と言って、私をからかいます。
「じゃ〜いつもはどうなの?」言い返したところ、にやにや笑っていました。
さてそれからは、美味しいお料理に舌づつみを打ちながら、いつもと変わりないおしゃべりが、滞ることなく続き、会は盛り上がる一方でした。
我が家は寡黙な旦那様と娘二人の割と物静かな家庭だったのですが、とても元気で明るいお婿さん達を迎え、一気に活力に満ちた明るい家族へと変貌しました。
そして娘達は幸せな家庭を築き、私は4人の可愛い孫に恵まれました。
その孫達が、その明るさに、二重にも三重にも輪をかけ、私を喜ばせてくれます。
私が最近口癖の、「ママは、もういつ死んでも本望」は、現状の満足感から、自然と生まれる感慨かもしれません。
今、楽観を決して許さない病と闘っている旦那さま。
けれど、いたずらに悲観をする必要もない、と思い、時間はかかるでしょうけれど、全快を信じて止まない私です。
そのYさんは、私より生への執着は強そう。
ですから、最近いつも思うことは、私が代れるものなら代って上げたい、と。
旦那さまには長生きしてほしい、と心から強く、私は願っていますから。
さて、いろいろな思いに身を任せて、古希の会の至福の時が流れていきました。
私の視線は、幼い孫達に向けられることが多く、その可愛い仕草に目を細めて、度々見入りました。
お部屋の窓辺に置かれた優雅な赤ちゃん用ベッドがすっかりお気に入りらしく、三人仲良くその周りを行き来しておふざけして遊んでいます。
もちろんリーダーは、さっちゃん。
紺色の、とても素敵なドレスで装ったさっちゃんは、日ごろのボーイッシュな雰囲気から一変し、実に女の子らしく見えましたが・・・・・・
ママ曰く、逃げ回るさっちゃんを捕まえて懇願し、やっとの思いで着てもらったとのこと。(笑)
かれんちゃんが頭に付けている赤いカチューシャ。
109のお店で、かれんちゃんが気に入ったため、パパが買ってあげたとのことです。
孫娘は、身につけるものさえ、ばぁ〜ばを楽しませてくれますね〜
一方、もう少年を通り越し、思春期の入口に差し掛かったR君。
初孫ゆえ、私の手のかけ様も特別なものがあり、思い出も多いです。
ところが、無愛想で、少々暗めなところは、相変わらず。
男の子を育てたことのない私は、つい心配になりますが、この年代特有のもののようですね〜
ただ一つ、とても嬉しかったことは、進級できないのでは、と思うくらい心配だった彼の成績が、劇的に改善された、とのパパの報告でした。
それを聞いていた長女が、「それほどでもないわよ〜」と、苦笑いして応えていましたけれど。(笑)
祖母としては、成績はともかく・・・・・・
「学ぶ楽しさ」を知って、生き生きと学生生活を過ごして欲しい、と願いますが、私の学生時代を振り返り、言える柄ではありません。(笑)
孫達が一人ひとり、それぞれの個性を輝かせ、健やかに成長している事も、70代を迎えた今、改めて噛みしめる喜びです。
さてお料理もデザートとなり、寛いだ楽しい家族会も終わりに近づいてきた頃のこと。
孫のさっちゃんでしたかしら?
いや、K君だったかな〜?
感動の余り、その姿が、心に刻まれなかったようです。ごめんなさい。
カードと花束を私に手渡し、
「おばあちゃん、おめでとう!」
と、可愛い声をかけてくれました。
更に長女が、、もう一つ大きな花束を差し出して
「おばちゃまからよ」
と言って、渡してくれたのには、ビックリ。
励ましの、とても温かなメッセージまで添えられていました。
妹からの花束は、思いがけないことでしたし、最近大変な迷惑をかけている最中でしたから、その心遣いが嬉しくも、心苦しい限りでした。
本当にありがとう。
是非近い内に、ブログ界に、また復帰して下さいね。
そして、最後に次女が、花束とは別に贈り物を手渡してくれました。
有名なフランスのブランド商品でした。
普通値で購入すると大変高価なものですが、セールで激安価格だったようです。
シンプルで、とても重宝しそうなカーデガンと、小物入れのこれもカジュアルな雰囲気のポーチ。
またまた、本当にありがとう。
死ぬまで大切に愛用させてもらいますね。
贈り物をすべて抱いて記念撮影・・・・・・ありがとう♪
手に持ったカードには、家族一人ひとりの言葉が載せられています。
さて、私達夫婦にとり、忘れられない記念すべき和やかで優雅な宴も、いよいよ幕を閉じることに。
家族そろって、エントランスホールへと向かいましたが、私には大きな楽しみが、もう一つありました。
長女家が最近買い換えた新車に初めてお目にかかれること。
出入り口の外に立ち、彼の車がホテルの前に来るのを待ちました。
やってきました。
思わず感動の私です。
「こんな美しい車、見たの初めて」と、感嘆の言葉を発してしまった程。
流線形の優雅な姿の車がホテルの前に止まった時は、まさに絵になる光景でした。
車に詳しくない私は、車名は忘れてしまいましたが、次女のお婿さんが言うには
「あの車は、ファミリーカーではなくスポーツタイプで、趣味の域の車ですよ」と。
「そうなの〜じゃあ、両親を乗せることは全く考慮してくれてないのね」と言って、私は笑いました。
長女家族は、その車で先にホテルを後にし、私達はは次女の車で、家路へと就きました。
ホテルを出た時、長女夫婦が結婚式を挙げた丹下健三設計の石造りのカトリック教会が目に入り、また流れ去った幾年月に、私は殊更思いを深めました。
みんな、本当にありがとう。
夫の手術を、二週間後に控えての無事を祈る壮行会でもあったのですが、予定の明日の手術は延期となりました。
約二カ月にわたる抗がん剤治療が始まります。
未だ夫は、当分長い闘病生活が続く事と思いますが、前向きな気持ちを忘れず、元気に明るく乗り切りたいと、切に願っています
そんな折、私の気持ちを支えて下さるかのような、前回の記事へのインポイント数。
1000を超える応援を頂きました。
本当に嬉しく有難く、そのお礼の気持ちは、とても言葉では言い尽くせません。
大きな今後の励みになりました。
本当にありがとうございます。
未熟なブロガーですが、今後とも変わらないお付き合いのほど、宜しくお願い申し上げます。
追記
「微笑みがえし」のブログ主様へ
私も妹の夢路も、今回のトラブルの件はもう忘れ、、元気に毎日を過ごしましょう、と言い合っていました。
ですから、今、私宛のブログタイトルの文章を拝読し、大変なショックを受けましたが。
簡単に、事実を正直にお伝えさせていただきますね。
Mさまが妹宛に書かれたコメントは、公開、非公開、どちらになさろうと、私達が口を挟むことではないと思いましたから、お返事は致しませんでした。
Mさんのご自由になされば良いことだと思っています。
最初に削除した理由ですが、妹にその旨依頼されたからです。
しかし、私は妹に頼まれ、一旦、削除した記事を、翌日又載せました。
削除する或いはされると、その内容が曲げられ一人歩きし、辛い経験を幾度もしてきたからです。
妹は気が付いていなかったかも知れませんが。
けれど、相手と一切関わらない事による、1日も早い沈静化を強く願う妹の気持ちを察して、二度目の削除をまた実行しました。
この文章から、削除を私に頼んだ妹の気持ちは、推し量って頂けます事でしょう。
追記で私が書いた事は事実で、うそ偽りはありません。
きなこ様にお願いがあります。
私は、この度のトラブルの件はもう思い出さないで、心新たにスタートするつもりでいます。
出来れば、そっとしておいて頂けないでしょうか。
宜しくお願い致します。
これ以上のお返事は、今後しかねますので、ご了承下さいませ。
追って書かせていただきました内容は、記念すべき今日のお祝い記事には、余りにふさわしくありません。
ですから、追記の部分は、勝手ですが一両日後にでも、削除させていただきます。
ご訪問いただきまして有難うございました。