東京メトロは21日、地下鉄銀座線のトンネル内で見つかった列車無線用ケーブルの設置ミスの工事のため、19日に約1時間、21日に約2時間、始発から浅草―銀座間などで運転を見合わせたと発表した。2日間で乗客計約7100人に影響。関東運輸局鉄道部は21日夜、昨冬の連絡線工事で天井の高さが低かったミスに続き、輸送障害を招いたとして、同社に警告文書を渡し、再発防止を求めた。

 同社によると、ケーブルは指令所と電車の乗務員の通信用。18日夕、同線渋谷駅車両基地内で、設置工事中のケーブルが垂れ下がっていたため、緊急点検したところ、末広町―神田間の5カ所で、規定より車両に5~10センチ近い場所に設置されていたという。

 東京メトロは「大変ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわびします」としている。