2014年4月20日21時14分
「乗客を脱出させるのか早く決定を」「船が傾いていて動けません」――。韓国・珍島(チンド)付近で16日午前に沈没した旅客船セウォル号がその直前、珍島の管制センターと交わした交信記録からは、乗客の避難誘導や救命措置に迅速に対処していなかった様子が読み取れる。海洋警察庁が20日に公開した記録は約30分。交信は、船が傾いた状況を伝えた後、途絶えている。その後、船長や航海士らは救出された。
■セウォル号と珍島の管制センター(VTS)との交信記録
16日午前8時55分
(セウォル号が済州島の管制センターに遭難を初めて報告)
午前9時06分
管制官 セウォル号、珍島VTS、感度ありますか?セウォル号、セウォル号、珍島VTS。セウォル号、セウォル号、珍島VTS。
午前9時07分
セウォル号 珍島VTS。セウォル号。
管制官 セウォル号、こちら珍島VTS。貴船は現在、沈没中ですか。
セウォル号 はい、そうです。海警さん、ちょっと早くお願いします。
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朝日新聞国際報道部
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