伊勢市で津波避難タワー完成04月20日 12時28分
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三重県伊勢市で、南海トラフを震源とする巨大地震と大津波に備えた津波避難タワーが完成し、住民に向けた説明会が開かれました。
伊勢市村松町では、国の想定で最大3メートル余りの津波が予想されていますが、近くに避難できる高台がないため、去年11月から、津波避難タワーの建設が進められてきました。
20日、3月に完成した高さ9メートル、広さ200平方メートルの津波避難タワーで説明会が開かれ、初めに地元の人たち約100人がタワーを登り、その高さを体験しました。
集まった人たちは、このあと、市職員から施設の倉庫に備蓄されている簡易トイレや発電機などの使い方を教えてもらったり、高齢者や障害者を避難させるときに、少人数で運ぶことができるハンモックの使い方の説明を受けたりしていました。
説明会に参加した30代の男性は「避難に不安を感じていたので、施設が完成してうれしい」と話していました。山中松廣町内会長は「今後は訓練も充実させて、災害に備えたい」と話していました。
伊勢市では、津波から避難できる高台や高い建物がない、ほかの6つの地区でも津波避難施設の建設を予定しています。