ジンギスカン（チンギス・ハン）＝源義経説というのがあります 紋章が笹竜胆 （村...

kg_4649さん

残念ながら学会では見向きもされないトンデモ説の域を出ません。

まず、義経が衣川で死んでいない事と、チンギス・ハーン＝義経説は別問題です。
仮に逃げ延びたとしても、それがチンギス・ハーンとなったかどうかは別。

また、モンゴルは遊牧民族なので記録があやしい部分はあるにせよ、例えばチンギスの長男・ジュチの生誕は諸説ありますが、衣川の戦いの前の生まれです。（1177年、1184年など）
正后ボルテはジュチ誕生前に一時メルキト族に奪われた事がありましたが、これらも全て義経が日本で活躍していた頃の話です。
つまり歴史上はチンギスと義経の活動時期はかぶっていた時期があるので、全く交代のように現れたわけではありません。

また、モンゴル文字はチンギス時代はウイグル人のタタ・トンガが作成しました。
「元」という国名に至っては、チンギスの孫のフビライが漢人幕僚に命じて選ばせた国名で、チンギスの死後の話。
来歴がはっきりしているものまで無理やり義経説に結び付けている上、チンギスとフビライまで混同していませんか？

d7301qeさん

「義経＝チンギスハン説」は創作された話に捏造した史料で裏付けを行っているような代物で学術的にも何の根拠もありません。
明治２１年、清水米州「通俗義経再興記」がベストセラーになってから昭和にかけて何度も論議されていて質問者さんが出したような疑問点はことごとく論破されています。

まずは「チンギスハン」を「ジンギスカン」と呼んでいる時点ですでに認識が謝っています。
「ジンギスカン」とは「チンギスハン」の漢文表記「成吉思汗」をそのまま日本語読みしたものです。
「チンギスハン」とはモンゴル語で「偉大なる王」を指す言葉で「固有名刺」や「個人の名前」ではありません。
ちなみに「成吉思汗」と言う言葉が出来たのは「明王朝時代」。
又「汗」と言う文字は「異民族の王」を意味し「周王朝時代」から使用されている言葉です。

「吾妻鏡」や「玉葉」の「義経の死」については疑問点がある事は事実ですが一足跳びに「チンギスハン」に結び付けるのはどうかと思います。
「年齢」については「チンギスハン」は生年、没年齢不明で、「両者の年齢が近い」と言うのは「同じような時期に活躍していた事」からくる「錯覚」でしかありません。
「頼朝と伝説が違う」のはそもそも「頼朝」と「義経」は流された場所が違うのだから伝説が異なるのは当たり前です。

「旗」や「モンゴル語と日本語の酷似」については有名な小谷部全一郎「源義経ハ成吉思汗也」でも取り上げられていますが、「言葉の類似」は「発声」と「その言葉が持つ意味」が一致して始めて「酷似している」と認められます。
「音」や「文字」が似ているだけでは「駄洒落」と同じです。
何より「モンゴル語と日本語が酷似している」なら「なぜ我々日本人はモンゴル語を理解出来ない」のでしょうか。
「笹竜胆」については「義経」は「清和源氏」直系の子孫なのにわざわざ「傍流の村上源氏の旗印」を使う事の説明がつきません。
「長弓」は４世紀の古代ローマ時代にはヨーロッパですでに実用化されています。わざわざ「海を渡って伝えられた」と考えるより「地続きの地から伝えられた」と解釈する方が合理的です。
「元」と言う国名を制定したのは「蒙古帝国」の三代目皇帝「フビライハン」。「元」と言う文字には「(バラバラな物を)一つにする」と言う意味があって「源」とは意味が違います。
この事を知らないために「元寇は源義経の復讐」と言う穿った説もあります。
中国の首都「北京」は「元」のみならず「唐」「宗」「明」「清」そして現代の「中国」の首都でもあります。
「大和殿」がいつ建立されていつ名付けられたのか分からないなら立証のしようがありません。

「チンギスハン」の墓が未だに発見されていないのは事実ですが、「墓が発見されていない」事は「義経＝チンギスハン」の証明にはなりません。

以上のように「義経＝チンギスハン」説は疑問点を含め全て反証されています。
そもそも「義経＝チンギスハン」説は「江戸時代」の偽書「金史別本」が発端で明治に入りにわかに脚光を浴びた「偽書を捏造した史料で証明した」代物です。
質問者さんは「日本軍捏造説」を唱えているようですが、それ以前にすでに話題になっていたのです。
ちなみに「義経＝チンギスハン」説の肯定論者はほとんどが「根拠となる史料」を「捏造」しています。

proceedprideさん

そうであって欲しい願望はありますが、残念ながら違うと思います。
仮にジンギスカンになったなら兄頼朝に対する恨みからジンギスカンによる日本への侵略があった様に思います。

taraspa88さん

源義経 １１５９－１１８９
チンギス・ハーン １１５５？１１６２？１１６７？－１２２７頃

少年時代から家族や有力者との交流、近隣部族に囚われるなど、チンギスの前半生は日本で遊んでる隙がないぐらいイベントだらけです。しかも、それらによって培われた人脈、対立が後の覇業に密接に関わっていますので、後付で作られた創作とはとても思えません。
そもそもモンゴル社会は血縁がなによりも尊ばれる社会で、チンギスの家も歴史ある家系を誇っています。よそ者がいきなりやってきて成り代わる、など許される社会ではありません。

どうしても、同一人物だと言いたいのなら、むしろ、「チンギスハーンは若いころ日本にわたって、源義経と名乗って活躍したことがある」と言ったほうが説得力があるのではないでしょうか？奥州藤原氏が引っ張り出すまでほとんど存在自体が忘れられていた義経です。誰かがなりすますのは簡単でしょう。