春の黒部峡谷満喫　トロッコ列車が運転再開

　北アルプスの黒部川沿いを走り、「トロッコ列車」の愛称で親しまれている黒部峡谷鉄道（富山県黒部市）が２０日、約５カ月の冬季の運休期間を終え、一部区間で運転を再開した。

　再開したのは宇奈月―猫又間の約１２キロ。５月３日には宇奈月―欅平間の約２０キロが全線開通する予定で、１１月末まで運行する。

　乗客らはトロッコ列車から、山肌に雪の残る渓谷美を満喫。栃木県から夫婦で訪れた会社員広瀬好克さんは「エメラルドグリーンの川がきれいで、迫力もあった」と笑顔だった。

　黒部峡谷鉄道によると、利用者数は減少傾向で、昨年は約７０万人に落ち込んだが、今年は８０万人回復を目指す。