都内最後の屋上観覧車に幕
JR蒲田駅(東京都大田区)前の名所として長年親しまれた、都内に唯一残る屋上観覧車が、3月2日で45年の歴史に幕を下ろすことが決まり、24日から観覧車の無料開放(通常は大人・子供ともに200円)が始まりました。期間は営業最終日までの7日間。24日は通常の2倍近い約700人がゴンドラに乗りました。
観覧車は「グレ太の観覧車フラワーホイール」。株式会社ナムコが運営する東急プラザ蒲田の屋上遊園地内にあります。高さ12・7メートルで、1周所要時間は約3分30秒。晴れていれば新宿副都心まで見渡せます。今秋予定の東急プラザ改修に伴い、遊園地は閉鎖へ。改修後に屋上遊園地を設置するかは未定です。
東急プラザ蒲田の屋上遊園地は、1968年11月1日にオープン。初代観覧車は柱が時計になっていて通称「お城観覧車」と呼ばれた。89年に現在の2代目に代わりました。ナムコの販促チーム、石井学さんは「おじいちゃん、おばあちゃんの代から3代にわたって乗ったという方もいらっしゃいます」と話しました。
24日は、多くの子連れ客などでにぎわいました。大田区の原田智子さん(39)は娘・菜緒ちゃん(5か月)を抱っこしながら、“ママ友”下條史和理さん(27)と娘・羽菜ちゃん(6か月)、南賀容子さん(30)と娘・結花ちゃん(5か月)とともに訪れました。「最後だと聞いて、子供を連れて行かなきゃと思いました。懐かしい感じがして、いい思い出になりました」と、しみじみ。
昭和の面影がまた一つ消えるようでさびしいですね。ちなみに関東に残る屋上観覧車は、埼玉県川越市の丸広百貨店だけとなるようです。
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