「玉露」枝ごと盗まれる…京都・京田辺市2万円相当被害

2014年4月20日6時0分  スポーツ報知

 高級日本茶「玉露」の国内有数の産地である京都府京田辺市の茶園で、収穫直前の茶葉が枝ごと刈り取られて盗まれる事件があったことが19日までに分かった。

 府警田辺署によると、茶園経営者・川井稔さん(58)が12日、茶園約270平方メートルのうち7・9平方メートルで、幅80センチ、長さ約4メートルにわたり、枝の先端部分から約40センチ刈り取られているのを発見した。茶園は木津川の河川敷にあり、周りにフェンスや囲いなどはなく、誰でも近づける状況だった。今月6~12日の間に、何者かが鎌のようなもので刈り取ったとみて窃盗事件として捜査している。

 スポーツ報知の取材に応じた川井さんによると、まもなく新芽が生え始め、5月10日ごろから地元のブランド「田辺玉露」として手摘みする予定だった。「今はまだ新茶になる前の、あずきのような形。盗んだところで製茶できず、何に使っているのか…。仏様のお供えかな」と首をかしげる。

 「田辺玉露」は100グラム3~5000円ほどで売られる高級品で、原価計算で被害総額は約2万円相当。昨夏にも3度、同様の被害に遭ったという川井さんは「1年も手間をかけたので腹が立つ。玉露を海外にアピールしようとしていた矢先。ほかの茶園にも注意を呼びかけたい」と憤っていた。

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