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薬使った陣痛で同意は半分「理解得る必要」4月20日 4時39分
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出産時に医師の判断で、薬を使って人工的に陣痛を起こす際、妊婦や家族に同意をとっていないケースがあることから、医師などで作る委員会が、薬を使用するうえでの注意点などをまとめたちらしを新たに作成し、妊婦の十分な理解を得るよう呼びかけています。
これは、出産時に何らかの事故で脳性まひになった子どもに補償金を支払う「産科医療補償制度」について、事故の再発防止を検討する委員会がまとめたものです。
それによりますと、補償制度の対象になった子どもを調査したところ、子宮収縮薬を使って人工的に陣痛を起こすことについて妊婦や家族の同意を得ていたケースは半分にとどまっていたということです。
このため、委員会は、日本産科婦人科学会などと共同で薬を使用するうえでの注意点などをまとめたちらしを作成し、全国3300の医療機関や自治体などに配布しました。
子宮収縮薬は、少量でも陣痛が強すぎる場合があり、赤ちゃんが低酸素状態になって脳性まひになるケースもあるということで、委員会では、薬の使用は妊婦の十分な理解を得る必要があると呼びかけています。
委員会の委員長で、宮崎大学附属病院の池ノ上克前病院長は「妊婦との同意を口頭のみでとっているケースも多く、きちんと書面でとるべきだ。医師、妊婦双方で理解を深めたうえで適切に薬を使用してほしい」と話しています。
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