長崎原爆:被爆の聖アグネス像右手首か
毎日新聞 2014年04月20日 07時47分(最終更新 04月20日 08時22分)
長崎原爆で被爆し、1983年にニューヨークの国連本部に寄贈された旧浦上天主堂(長崎市)の聖アグネス像の右手首とみられる像の一部が、現在の天主堂横にある信徒会館で保存されていることが、長崎市の市民団体「ピースバトン・ナガサキ」の調査で分かった。国連には右手首が欠けた状態で寄贈されており、所在が分からなくなっていた。
「ナガサキ」によると、聖アグネス像は高さ約1.8メートル。1901〜04年ごろの制作とされ、旧天主堂の南壁面にあった。被爆直後の写真や、壁面が解体された58年の写真には右手首がある像が写っており、58年から国連本部に寄贈されるまでの間に欠けたとみられる。
「ナガサキ」は被爆遺構巡りなどに取り組んでおり、松田斉副代表(58)が今月、被爆した他の像と共に信徒会館に保存されているのを見つけた。松田副代表は「握っている剣の柄の模様がよく似ていることなどから、聖アグネス像のものと考えられる。今後、被爆直後の姿に復元されれば」と期待している。【樋口岳大】