2014年4月19日に大江戸 Ruby 会議04 が開催されました。大江戸 Ruby 会議は「日常発表会」というテーマで、普段から Asakusa.rb に参加している方々が思い思いに発表されました。
大江戸 Ruby 会議 04
http://regional.rubykaigi.org/oedo04/
レポート
2つだけピックアップして、レポートを書きます。
1年かけてgemを1つ作りました - Kunihiko Ito
「自己紹介のときに、自分の代表作として紹介できる gem が欲しかった」
git log の結果をブラウザに表示するライブラリ rgitlog を作ったことについて、@kunitoo さんが発表されました。@kunitoo さんは何も知らない状態から rgitlog を作るのに1年の期間がかかったそうですが、そんなに難しいことをしているライブラリでもないので、慣れれば10分で作ることができるそうです。それを実際に見せるためにライブコーディングを始めました。
「vim を使おうとしたのですが、いつも使っているエディタで開いてしまった」
「あれ?rails plugin new するときに typo していて、plugin の生成に失敗している」
「ライブコーディングは怖いですね」
慣れないライブコーディングに緊張しながらも、ちゃくちゃくとコーディングを進めていき、短時間で plugin を完成させました。デモ画面を見せたときには、会場からは拍手が沸き起こりました。
大規模なカンファレンスで発表するのは初めてだと仰っていましたが、初めての発表でライブコーディングを行う勇気に感動しました。
※ rgitlog https://github.com/kunitoo/rgitlog
Another language you should learn - Ken Nishimura
「IT 業界のジャーナリストは英語を使いこなせないと生き残れない」
TechCrunch 日本版編集長の西村さんが英語学習の向き合い方について発表されました。
西村さんは30歳の頃に英語が話せないことへの危機感を持つようになったそうで、英語を学ぶために1年間休職し、サンフランシスコへ留学しに行きました。サンフランシスコでは、毎日、図書館に行って英文法などの本を読んでいたそうです。
「アメリカまで来ておいて、なんで図書館に行って一人で勉強しているの?」
他の留学生から馬鹿にされることも多かったようです。それでも、アウトプットよりインプットは大事だという考えを持っていて、1年間勉強を続けたそうです。しかし、1年間勉強を続けても、英語力はあまり付かなかったそうです。
「(勉強を)やってもやっても、できる気がしない」
「10年間アメリカにいても、英語ができない人はたくさんいた」
「日本人には英語は無理」
そんなことをおっしゃっていました。話しを聞いて、1年や2年勉強しただけでは先は全く見えないというのは、「これから先、勉強を続けられるかな」と不安を感じました。(僕も英語を勉強し初めて4ヶ月くらいで、ちょうど『Friends』を見て勉強しているところでした。)西村さんは5年くらい勉強を続けて、ちょっと英語力が付いてきたと思うようになったそうです。
最後に仰っていた「Skype 英会話とかやらなくてもいい。アウトプットはいらない。インプットを毎日続けていくことが大事。」という考えは、いつか役に立つ気がしましたので、ここに書き残しておきます。
感想
海外から参加している方も多く、TheRubyKaigi と同じような国際カンファレンスっぽい雰囲気が漂っていました。Ruby の処理系のことは全く知らないので、いくつかわからない話しがあったのが辛かったです。僕が『Ruby ソースコード完全解説』に手を出せるのは、まだ先かなと。。。
でも、活躍している Rubyist の方々の話しを聞いて、Ruby やその他の技術と付き合っていくパワーをいただきました。楽しかったです。スタッフの方々、お疲れ様でした。それと、お昼ご飯に誘ってくれた @katorie さんを始め、いつもお世話になっているよちよち.rbの皆様、ありがとうございました。