こん**は、あまりゴールデンウィークというのが関係ない@wine_and_webことhirok-kです。
WordPressを使っていると、使用しなくなったプラグインが残したデータや新規投稿時に作られた使用しない下書きデータなど、徐々にデータベースに様々なゴミが溜まっていきます。そんなデータベースのメンテナンスに便利なプラグインを4つご紹介します。
時々データベースをメンテナンスすることで高速化し、快適にWordPressを使用できるようにしましょう。
目 次
Plugins Garbage Collector
数あるWordPress用プラグインの中には、プラグインを削除しても使用していたデータをデータベース内に残してしまうものがあります。
このプラグインはそのゴミデータをお掃除できるプラグインです。
WordPress > Plugins Garbage Collector
プラグイン > 新規追加でPlugins Garbage Collectorを検索し、インストール。
有効化したら、ツール > Plugins Garbage Collectorからゴミデータの確認と削除を行います。
使い方はシンプルで、デフォルト設定のままでスキャンボタンをクリックするだけ。
スキャンの結果、
停止されたプラグインに関連すると思われるデータテーブルが青文字で、
削除されたプラグインに関連すると思われるデータテーブルが赤文字で、
それぞれ表示されます。
赤文字で表示されたデータは、チェックボックスにチェックを入れ、Delete Tablesで削除が可能となっていますが、削除の際はバックアップをとるなどした上で行ってください。
Clean Options
このプラグインでは、プラグインがデータベース上に作成したデータや一時的なデータを抽出できるもので、その中から不必要な物を削除できるものです。
リリース後2年以上経過していますが、WordPress 3.9でも問題なく動作してしています。
しかし、今後のWordPressバージョンアップに伴い動作しなくなる恐れもありますありますので、ご注意ください。
プラグイン > 新規追加でClean Optionsを検索し、インストール。
有効化したら、ツール > Clean Optionsからデータの確認と削除を行います。
こちらも使い方はシンプルで、デフォルト設定のままでFind Orphaned Optionsをクリックするだけ。
データベース上で孤立しているであろうデータが一覧で表示されますが、念の為何のデータかを調べることが可能なように、Googleでそのデータテーブル名を検索できるようにもなっています。
気になるデータのチェックボックスにチェックを入れ、View Selected Options Informationをクリックし、念の為データの中身を確認します。
問題がなければ、Yes, Remove ALL of these options from the wp_options table.を選択し、Submitをクリックすると該当データが削除されます。
もちろん、削除の際はバックアップをとるなどした上で行ってください。
WP-Optimize
このプラグインはワンクリックでデータベースの最適化を行える便利なプラグインです。
プラグイン > 新規追加でWP-Optimizeを検索し、インストール。
有効化したら、メニューバーに追加されるWP-Optimizeからデータベースの最適化を行います。
幾つかオプションがありますので、簡単にご紹介します。
- Remove all post revisions
- 保存された投稿リビジョンの削除
- Remove auto draft posts (This will also clear out posts in Trash)
- 自動保存された投稿ドラフトの削除(ゴミ箱に入れられているドラフトも削除します)
- Remove spam comments (This will also clear out comments in Trash)
- スパムコメントの削除(ゴミ箱に入れられているコメントも削除します)
- Remove unapproved comments
- 非承認コメントの削除
- Remove transient options
- 一時的なオプションデータの削除
- Remove orphaned postmeta
- 孤立化したメタデータの削除
- Remove pingbacks
- ピンバックの削除
- Remove trackbacks
- トラックバックの削除
- Optimize database tables
- データベースの最適化
こちらも使い方はシンプルで、オプションをチェックボックスで選択した後にPROCESSボタンをクリックするだけ。
またこの他に機能設定が可能です。
General Settingsでは、次の設定が可能です。
- Keep last X weeks data
- 最適化前のデータをX週分にわたって保存
- Enable admin bar link
- WordPressの管理バーにWP-DBManage管理ページのリンクを表示
Auto Clean-up Settingsでは、実験的なオプションですが、最適化の自動化設定が可能です。
こちらでは、データベースの最適化だけでなく、投稿リビジョンやドラフト、スパムコメントなどの削除も自動化することが可能です。
実験的なオプションのため、使用に際してはくれぐれもご注意ください。
WP-DBManager
このプラグインは、データベースの最適化、修復、操作、バックアップ、復元、自動化がワンセットとなった至れり尽くせりのプラグインです。
通常はphpAdminを経由して行う作業ですが、WordPressの管理画面から行うことができるため非常に重宝します。
ですが、何でもできるがゆえに注意も必要なプラグインではありますが、ぜひご紹介します。
プラグイン > 新規追加でWP-DBManagerを検索し、インストール。
有効化したら、メニューバーに追加されるWP-DBManagerから各操作を行います。
メニュー項目を紹介します。
- Database
- 使用しているデータベースの各種情報
- Backup DB
- データベースのバックアップ
- Manage Backup DB
- データベースのバックアップファイル管理
- Optimize DB
- データベースの最適化
- Repair DB
- データベースの修復
- Empty/Drop Table
- Run SQL Query
- SQLクエリの実行
- DB Options
- 機能設定
データベースにあるデータテーブルの削除
Backup DB, Manage Backup DB
この機能を利用するには、まず最初に~/wp-content/plugins/wp-dbmanager/にある、htaccess.txtを~/wp-content/backup-db/へ移動し、ファイル名を.htaccessとする必要があります。
この作業は最初の一度だけでOKです。
バックアップを行うときは、特段の必要性がなければデフォルトの設定のままでBackupボタンを押すだけでOKです。
またバックアップの管理は、不必要なバックアップファイルを削除したり、バックアップから復元したり、またダウンロードも可能です。
該当するバックアップファイルを選択し、該当ボタンをクリックするだけでそれぞれの作業が完了します。
なおこの機能は、レンタルサーバによっては利用できない場合もあります。ご注意ください。
その際はこのようなエラーが表示されます。
Optimize DB, Repair DB
こちらの機能も、特段の必要性がなければデフォルトの設定のままでボタンをクリックするだけで作業完了です。
特に先に紹介したWP-Optimizeで最適化をした後であっても、こちらの機能で最適化するとさらにデータベース容量を小さくできることも多く、最も頻繁に利用する機能です。
なおデータベースの修復は、最適化後に念のため実行しています。
Empty/Drop Table
EmptyとDrop、どちらも基本的にはデータベースにあるデータテーブルの削除なのですが、
Emptyは、データテーブルは残したまま、データのみを削除
Dropは、データテーブルごとデータを削除
の違いがあります。
前者Emptyはプラグインデータを初期化したい場合などに使用
後者Dropはもう利用しない(であろう)データを削除したい場合などに使用
するとよいでしょう。
Run SQL Query
何かしらのSQLクエリの実行を行いたいときに使用します。
通常であれば、あまり使用しない機能かと思われますので、ここでは割愛します。
DB Options
Paths パス設定
- Path To mysqldump
- mySQLダンプへのパス
- Path To mysql
- mySQLへのパス
- Path To Backup
- バックアップファイルの格納場所へのパス
- Maximum Backup Files
- バックアップファイルの最大数
通常であれば、自動的に入力される項目で変更する必要は特にありません。
エラーなど動作に異常がある場合などは、Auto Detectボタンをクリックし自動検出を再度行うことをおすすめします。
この中で唯一設定する可能性が高いのは、Maximum Backup Filesで、サーバ容量を考慮してバックアップファイルの最大保持数を設定するとよいでしょう。
Automatic Scheduling 自動化スケジュール設定
- Automatic Backing Up Of DB
- データベースバックアップの自動化スケジュール
- Automatic Optimizing Of DB
- データベース最適化の自動化スケジュール
- Automatic Repairing Of DB
- データベース修復の自動化スケジュール
それぞれ何日ごとに行えるかを設定可能です。
毎日更新している場合は、毎日〜1日おき
週に2〜3度更新している場合は、3日〜1週間おき
週に1度以下の更新の場合は、1〜2週間おき
を目安にするとよいでしょう。
Backup Email Options メールバックアップ設定
バックアップを行ったデータベースファイルをメール送信するか否かの設定です。
Toにメールアドレスを入力すると、バックアップが実行される度にそのメールアドレス宛にバックアップファイルが送信されます。
そのため、データベース容量が大きい場合はお薦めできませんので、ご注意ください。