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【石川】

地上の“星”宇宙から撮る 金沢美大准教授、種子島で反射実験

種子島宇宙センターで「だいち2号」を見学する南種子町の小学生=鹿児島県の同町で(鈴木浩之准教授提供)

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 金沢美術工芸大美術科の鈴木浩之准教授(42)が、五月に打ち上げられる人工衛星による地上絵制作プロジェクト「だいちの星座」を始める。宇宙や地球への関心を高めようと、鹿児島県の種子島で地上に反射装置を置き、衛星からレーダーで撮像。地元の子どもたちや住民も巻き込み、「たねがしま座」を描く。(日下部弘太)

 鈴木さんは二〇一〇年、金沢市内で実験。反射装置を衛星「だいち」から撮り、画像を解析して「星」を描き出した。今回、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で本格的に地上の「星座」づくりに乗り出すことになった。

 種子島宇宙センターから五月二十四日に打ち上げ予定の観測衛星「だいち2号」を利用し、センターのある南種子(たね)町で実施。美大の学生とともに発泡スチロールとアルミ箔(はく)で大きな反射装置を製作する。

鈴木浩之准教授

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 町民の協力を得て、町内八つの小学校とセンターの計九カ所に装置を置き、十二月に衛星から写す。たねがしま座をつくるとともに、町民にインタビューし、それぞれの「星」に刻まれた生活も描き出す。

 今月初め、町内の小学生三十人がセンターで衛星を見学。十月には出前事業も企画している。

 茨城県つくば市、英国、イタリアでも計画中。鈴木さんは「能動的に自分と宇宙を結び付ける芸術活動。宇宙を利用する時代を表現していけたら」と話している。 

 

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