山元一郎
2014年4月19日23時14分
戦争放棄を定めた憲法9条をノーベル平和賞に推薦した「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会が19日、東京・代々木公園であったイベントで、推薦が受理されたことを報告した。ノルウェーのノーベル委員会から9日、「候補に登録された」とのメールが届いたという。
環境を考えるイベント「アースデイ」に、運動を呼びかけたメンバーらが参加。神奈川県座間市の鷹巣直美さん(37)は「9条を世界に広めるため、実行委は受賞まで活動を続ける」と話した。その後の記者会見では「受賞した際は誰に式に出席してほしいか」との質問を受け、「日本代表として(安倍晋三)首相に喜んで行ってほしい」と答えた。
鷹巣さんは主婦として2人の子を育てながら、難民救済の活動にも協力してきた。「戦争で、子どもたちに悲惨な思いをさせたくないのは世界中で同じ」と、昨年5月、インターネット上で、9条を平和賞に推薦する署名活動を始めた。
ノーベル賞受賞者は人物か団体に限られている。だから受賞対象は9条でなく、9条を保持し、約70年戦争をしていない日本国民とした。鷹巣さんは「たくさんの人が『もう二度と戦争をしちゃいけない』と語り継いでくれたことで、国民みんなが受賞できると思った」と胸の内を語った。(山元一郎)
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朝日新聞社会部
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