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【滋賀】

引き取り手ない犬猫、過去最少に

 飼い主が手放した犬や猫を引き受ける県動物保護管理センター(湖南市)の収容数が年々減っている。二十年近く前と比べて二〇一三年度は犬が一割以下の五百十八匹、猫も二割程度の八百二十九匹と、ともに過去最少を更新した。

 県生活衛生課によると、一九九六年度の収容数は犬五千三百七十匹、猫が三千三百匹。処分せざるを得ない数で見ると、犬猫合わせて九六年度に八千二百匹だったのが、二〇一三年度には九百七十九匹まで減った。

 背景には、ペットを屋内で飼うことが増えて親密性が高まったことに加え、動物愛護意識の高まりもありそう。センターが二〇一〇年に一匹二千円(生後九十日までは五百円)の引取料金を徴収を始め、センターが最後まで飼育するよう啓発を展開したことも一因となったとみられる。

 こうしたことから、県は処分方法の見直しを検討。現在は二酸化炭素による安楽死を行っているが、子犬や子猫は酸素欠乏に対する抵抗力があって苦しむ時間が長く、注射による麻酔を併用することの検討も始めている。

 (井上靖史)

 

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