県内で続発するオレオレ詐欺の被害を防止するため東松山署は17日、配食会社が高齢者へ配る約200食の弁当に署オリジナル「『だまされたふり』かけ」をつけてもらった。息子を装い、被害者に現金を持って来させる「手渡し型」犯行に対し、受け取り役をおびき出して現行犯逮捕につなげたいという作戦だ。

 ふりかけは、丸美屋食品工業(東京都)の「のりたま」と「ごましお」に、パッケージをかぶせた。犯人から電話があったら、だまされたふりをして電話を切り、110番通報する作戦への協力を求めている。

 県警によると、県内では1~2月に140件(前年同期間比約55件増)のオレオレ詐欺や振り込め詐欺が発生し、約4億1412万円(同2億4796万円増)の被害が出ている。