コーヒー好きにいま注目されているのが、「スペシャルティコーヒー」。高品質な豆を使い、焙煎から淹れ方まで、こだわりが詰まった特別なコーヒーに出会える店を紹介! 今年のゴールデンウィークは奥深いコーヒーの世界に足を踏み入れてみては?
スペシャルティコーヒーとは
日本、アメリカ、ヨーロッパなどのスペシャルティコーヒー協会が独自に規定する美味しさの基準をもとにつくられたスコアシートで、80点以上のスコアが付いたコーヒーがスペシャルティコーヒーと呼ばれます。
豆は厳選された高品質なもの。生産地における地理条件(標高、平均気温、平均降水量)、コーヒーの木の健康状態、収穫システム、生産処理システムなどがしっかりと管理され、生産されています。
新型抽出機器を導入し、ひとつの豆からさまざまな味を発見できる!
常に新しい挑戦をし続ける進化系コーヒーの店
丸山珈琲 西麻布店
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「丸山珈琲 西麻布店」は、“豆屋”として名高い軽井沢発祥の「丸山珈琲」の旗艦店。2013年12月にオープンしたばかり。年間100種類以上の豆を入れ替え、店内には常時30種類近くが並ぶ。すぐ横には試飲コーナーがあり、すべての豆はその個性をダイレクトに味わえる、フレンチプレスで抽出している。
喫茶コーナーでは、フレンチプレス、エスプレッソマシンのほか、さまざまな抽出方法で淹れたコーヒーが楽しめる。そのひとつが丸山珈琲が開発に協力した金属フィルター「cores(コレス)」を使った淹れ方。コーヒーの油分までしっかり抽出できて、ペーパーフィルターよりも飲み応えがある深い味わいが特徴だ。「STEAMPUNK(スチームパンク)」という最新型の抽出マシンも導入。サイフォンに似た方法で、細かな温度設定と蒸気による撹拌(かくはん)で抽出したコーヒーは、口あたりがきめ細かいうえに、香りが良い。抽出方法は選べるので、飲み比べてコーヒーの奥深さを楽しんでほしい。
コーヒー以外のメニューはすべて他店とのコラボレーション。芦花公園『ルラシオン』や目黒『パティスリー ジュンウジタ』のケーキ、麻布十番『ポワンタージュ』のパンやスコーン。さらにコーヒー店でありながら、下北沢『しもきた茶苑大山』の日本茶や二子玉川『Lasah』の中国茶まで提供する。
店長の種村翔太さんは「当店のコーヒーと同じように、どれもこだわってつくられたメニューばかり。コーヒーのおいしさはもちろんのこと、新しい楽しみ方を発信する店として、今後もいろんなことにチャレンジしていきたいですね」と話す。開放的で居心地のよい店内で、ゆっくりとその味わいを確かめてみて!
<GWにオススメのテイクアウトコーヒー豆>
西麻布ブレンド 100g 756円
上品で華やかな西麻布の街をイメージして4種の豆をブレンド。冷めていくにつれて、チョコレートやオレンジの風味が際立ち、後味がとても爽やか。アイスコーヒーにもオススメ!
おいしいコーヒーを普段飲みにしよう! プロが淹れる高品質のコーヒーを低価格で味わえる専門店
SUNSHINE STATE ESPRESSO 本所本店
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「SUNSHINE STATE ESPRESSO本所本店」は2012年11月、蔵前にオープンしたコーヒー専門店。小さい頃からコーヒーが大好き! という杉内さん夫婦(ホゼさん、まーちゃん)が、脱サラして始めた。開業の3 年前から働きながら独学で勉強したという夫のホゼさんは、いまや「ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ」で審査員を務めるプロフェッショナル。妻のまーちゃんは「ジャパン カップテイスターズ チャンピオンシップ2012」で3位に入賞した経歴を持つ。
毎日販売する分の豆だけを自家焙煎しており、年に数10種、常時10種類ほどの銘柄を取り扱う。イートイン、テイクアウトのコーヒーは、主にエスプレッソを使用。濃厚に抽出したエスプレッソだからこそ、豆本来の味がよく感じられる。この店でぜひ試してみたいのが、お湯を注いだカップの上からエスプレッソを落とす「ロングブラック」(350円)。あとからお湯を加えるアメリカーノと違い、エスプレッソのクレマ(液面のキメ細かい泡)が保持され、豆のフレーバーを感じられるのが特徴だ。オーストラリアやロンドンでは一般的な飲み方だが、日本ではまだまだ珍しい。エスプレッソ以外にも、「チョイスオブコーヒー」(500円)という、銘柄と抽出方法が選べるメニューも用意している。
コーヒーと一緒にいただきたいのが「なめらかバニラプリン」(300円)。生クリームとバニラビーンズをたっぷり使用したプリンは、とても柔らかな口当たり。まーちゃんの手づくりで、予約が入るほどの人気メニューだ。
「コーヒーをもっと自由に、もっと気軽に」というコンセプトで、350~500円と良心的な価格設定なのもうれしい。テイクアウトのSサイズだとさらに100円引きになる。毎週月曜日にはおいしい淹れ方の無料セミナーも開催。自分が好きなコーヒーの味を、プロと一緒に気軽に探してみよう!
<GWにオススメのテイクアウトコーヒー豆>
ニカラグア 100g 700円
近頃コーヒー業界でも注目されているパカマラ種を使用。粒が大きく、香味に優れている。 スーッとする爽やかな後味は重すぎず、初夏にオススメ!
トップクラスの豆を、甘さや旨味を引き出して焙煎&抽出。コーヒーが苦手な人にもオススメ! バリエーション豊かなエスプレッソ
AMAMERIA ESPRESSO
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“誰が淹れてもおいしいコーヒー”を目指す「AMAMERIA ESPRESSO」。スペシャルティコーヒーはもちろん、さらに選りすぐったCOE称号を持つ豆も取り扱っている。すべて世界のコーヒー流通量のなかで5%に満たない希少なものだ。
一歩店に足を踏み入れると、ローストしたコーヒー豆の甘い香りがふんわりと漂う。店長の石井利明さんは、銘柄だけでなく、焙煎にも徹底的にこだわっている。「本当においしいコーヒーには、“フルーツの甘み”があるんですよ。うちではその甘みを感じやすい、エスプレッソをメインに提供しています」。いまでもロースターに手を加えたり、焼き方を変えたり、豆の甘みや旨味を引き出せるよう試行錯誤して味を追求している。
イートインとテイクアウトのどちらでも、日本ではまだ珍しい「フラットホワイト」(490円)というメニューが楽しめる。これはオーストラリアやニュージーランドでポピュラーなエスプレッソドリンクで、一般的なカフェラテよりもエスプレッソの量が多く、コーヒーの風味が濃厚に感じられるのが特徴。甘みがあるエスプレッソは、コーヒーの苦みが不得意な人でも飲みやすい。コーヒーをオーダーするときには、ペーパードリップやフレンチプレス、エアロプレスなど淹れ方をリクエストできる。
店内で飲めば、ソーサーにドイツの菓子メーカー・バールセンの「ライプニッツ」というバターたっぷりのかわいいクッキーが添えられる。こうしたうれしい気づかいも、人気の理由のひとつだ。
<GWにオススメのテイクアウトコーヒー豆>
エチオピア/イルガチェフェ・コチャレ・ナチュラル 200g 1,460円
ブルーベリー、フローラル、ラベンダー、ピーチ、マスカット、バナナ、レモンティー、ジンジャーなど、とても風味豊かなコーヒー。後味はミルクチョコのように甘い。
ラテアートチャンピオンも在籍! “田舎の学校”をイメージしたアットホームな憩いのカフェ
猿田彦珈琲
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「猿田彦珈琲」は、恵比寿の街角にある10席ほどの小さなカフェ。“田舎の学校”をイメージしてつくられた店内には、なつかしい理科室の木製イスが並び、豆の産地が描かれた黒板がある。淡い水色の壁、木の温もりが伝わってくるテーブル、不揃いなかさのペンダントライトなど、お洒落だけどアットホームな雰囲気がただようお店だ。この居心地のよさをつくり上げているのは、店員さんたちの心温まる接客。昔からの友人のように気さくに接してくれる。
この店では、鮮度、品質管理、流通過程などが明確で品質のいい豆を、久我原にある工房で自家焙煎している。いちばん人気は店の代名詞であるブレンド「猿田彦フレンチ」(100g620円)。しっかりビターな深煎りでありながら、クリーミーさ、風味がある。「昔ながらの喫茶店によくある深煎りコーヒーを継承したもので、今までの味に慣れている人も、違和感なく入り込めます」と店員さん。ほかに「恵比寿ブレンド」や単一産地・農園の豆であるシングルオリジンなども販売している。
カフェでぜひとも味わいたいのが「カフェラテ」(460円)。きめ細やかに泡立てられたミルクは甘みが強く、エスプレッソの苦味を包み込む。運が良ければ、この店で働く「ジャパンラテアートチャンピオンシップ2014」優勝者の高山さんにラテアートをしてもらえるかも!
<GWにオススメのテイクアウトコーヒー豆>
恵比寿ブレンド 100g 720円
軽めの深煎り。柔らかい舌触りで、ほのかな果実の甘みがある。冷めてもおいしいから、アイスコーヒーにしてもGOOD!
直火焙煎にこだわり、良質な豆をハンドドリップでていねいに淹れたコーヒーが楽しめる。クラシックな雰囲気のカフェ
roastery 百塔珈琲
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「roastery 百塔珈琲」は駒込にある隠れ家風の店。“百塔”とは、チェコのプラハのこと。作家フランツ・カフカや映画監督ヤン・シュヴァンクマイエルの作品が好きと話すマスター・李容氾さんの憧れの地だ。
「もともと両親がコーヒー店を営んでいて、幼いころからコーヒーやコーヒー器具が身近にありました。世界中を旅して、いろんな飲まれ方をしていることを知り、ますますコーヒーの世界にのめり込んでいったんです」。2009年からスペシャルティコーヒーのパイオニア・堀口英俊さんのもとでコーヒーを学んだという。
店内はスペイン滞在時に通っていた、“画家のアトリエ”をイメージしている。アンティークのペンダントライト、エンジ色のベンチ。格調高く温かみのある雰囲気によく合うクラシック音楽がかかる。そのなかでひときわ目を引くのが、店の中心に置かれた真っ赤なロースター。焙煎機には熱風で間接的に熱を加えるものもあるが、コーヒー豆にダイレクトに熱をあてるローテクな直火式にこだわった。
「直火式は力強い香味と複雑な質感が出せるのが好きですね。コゲや汚れのないクリーンな味、質感のある後味を重視した焙煎を目指しています」。
取り扱う銘柄は、常時12~16種類。浅煎りから深煎りまで、豆の持つフレーバーと質感を最大限に引き出した焙煎を追求している。近頃の一番人気は「ドミニカ」。オレンジのようなフルーティーな華やかさと甘いコクがあり、バランスがいい。
現在イートインでは、ハンドドリップで淹れたコーヒー(550円)を提供している。GWまでにはエスプレッソマシンも導入予定だという。都会の喧騒を忘れさせてくれる空間で、マスターこだわりの一杯をゆっくりと味わいたい。
<GWにオススメのテイクアウトコーヒー豆>
コロンビア ナリーニョ エル・カルメロ200g 1,200円
ミカンのような果実的な酸が特徴、甘みと重厚な質感がある。深煎りでも浅煎りでもそれぞれに個性的な味が出せる。