京都府城陽市教育委員会は17日、市立古川小学校で16日に提供された給食の牛乳に黒い粉が混じっていたと発表した。

 製造した雪印メグミルク京都工場(南丹市)では17日、ラインを止めて調査を始めた。健康被害は確認されていないが、同工場から牛乳パックを供給していた府内の他の学校でも17日は牛乳の提供を中止。18日は同社の別工場の牛乳パックを提供する。

 黒い粉は、古川小学校の5年生の児童が牛乳パックの口を開けて飲む前に気づき、担任教諭に伝えた。教諭が自分のパックを開けたところ、同様に黒い粉があり、まだ残っていた4パックすべてからも黒い粉が見つかった。

 牛乳パックはストローで飲むことが多く、多くの児童は飲み終わった後だった。味の異常を訴えた児童はなく、城陽市には健康被害の情報も寄せられていない。また、同市の学校給食センターで確認したところ異臭はなかったという。同校以外に残っていた数個のパックからは黒い粉は見つからなかった。

 京都工場の牛乳パックは京都市内の大半と宇治市、八幡市、京田辺市、久御山町、井手町、精華町、和束町、笠置町、南山城村の学校に提供されていた。

 黒い粉の成分特定は来週半ばになる見込み。同社では「原因を調査し、管理体制を強化したい」としている。